2024年2月11日、埼玉県の奥武蔵エリアに位置する「横瀬二子山」を歩ってきました。
横瀬二子山ってどんな山…?
雄岳、雌岳と二つの山頂が並ぶ見た目から「二子山」と称されています。標高800mほどの低山ですが、雄岳山頂からは秩父のシンボル武甲山が目の前に聳える大迫力の景色を楽しむことができます。
今回は西武秩父線沿線にある「道の駅あしがくぼ」を起点に往復するピストンコースをご紹介。
アクセス方法や駐車場、下山後の温泉情報もまとめているのでぜひ最後までご覧ください。
横瀬二子山に登った結論、難易度は?
結論から申し上げると、横瀬二子山は登山初級者の僕でも登ることができました。
- 山頂から望む大迫力の武甲山
- 冬は芦ヶ久保の氷柱とセットで楽しめる
- 低山ながら意外とキツい登り
- 氷柱期間は周回コースが通行止め
三角錐の山容が特徴的な秩父のシンボル武甲山。武甲山を間近で眺められる横瀬二子山は隠れた絶景スポットです。
特におすすめなのは冬の時期。冠雪した武甲山が見える他、下山後は秩父三大氷柱「あしがくぼの氷柱」を楽しむことができます。
コースタイムが短い山なので秩父観光と併せた登山計画がおすすめ。
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横瀬二子山は危険箇所も少なく難易度自体は低め。ただし登りの区間が長いので登山初心者の方はキツく感じるかもしれません。
また、斜度がきついので積雪や泥濘みが予想される場合はしっかりとした装備のうえ臨みましょう。
最低限登山靴が必要。チェーンスパイクも用意しておきましょう。
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横瀬二子山のアクセス、駐車場情報
車のアクセス情報
車でアクセスする場合「道の駅果樹公園あしがくぼ」の駐車場が利用できます。
◆道の駅果樹公園あしがくぼ第二駐車場
〒368-0071
埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保1915-6
駐車台数:約50台
料金:無料
備考:道の駅にトイレ有、直売所や食堂も併設されています
\道の駅の詳細はこちらから確認できます/
公共交通機関のアクセス情報
池袋からアクセスする場合
池袋→芦ヶ久保
運賃:720円/所要時間:約2時間
改札から道の駅を挟んですぐに登山口があります。
横瀬二子山の登山詳細
横瀬二子山のオススメ登山ルート
今回は道の駅あしがくぼを起点に二子山をピストンするコース。
CT5時間、距離5kmなのでお手軽に登山を楽しむことができます。
氷柱期間中は武甲温泉まで送迎バスが出ています。下山後の疲れをとるのに最適なのでぜひ。それ以外の期間であれば西武線を使って西武秩父駅に併設されている「祭の湯」もおすすめ。
施設 | 料金 | 営業時間 |
---|---|---|
武甲温泉 | ・大人(中学生以上) 平日 700円 土日祝 900円 ・子供(3歳以上) 平日 400円 土日祝 500円 | 10:00〜21:00 |
祭の湯 | ・大人(中学生以上) 平日 1,100円 土日祝日 1,380円 ・子供(3歳以上) 平日 700円 土日祝日 800円 | 10:00〜22:00 |
詳細は下記リンクから公式ホームページにてご確認ください。
武甲山が見える山、横瀬二子山でお手軽雪山登山🏔️ / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの岩菅山(埼玉県)・二子山(横瀬二子山雄岳)・二子山(横瀬二子山雌岳)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください!
道の駅あしがくぼ〜横瀬二子山へ
午前10時12分、道の駅あしがくぼの第二駐車場に車を停めて登山開始!
今回の同行者はお馴染みのN氏と登山2回目の駆け出しハイカーY氏です。
横瀬二子山の麓には秩父三大氷柱のひとつ、あしがくぼの氷柱があるので登山と併せて楽しむことができます。
氷柱へと向かう観光客を横目に受付左手のトンネルへと進みます。
トンネルちょっと不気味だった…。ここを抜けると先程までの観光地感がなくなり雰囲気が一変します。
トンネルの上は線路になっておりタイミングが合えば電車通過するので絶好の撮影スポット。
登山開始直後ですがまあまあな傾斜かつ思ったより雪が残ってるのでチェーンスパイクを装着!
山頂まではほとんど北向きの斜面なので陽当たりはよくありません。
その分雪が残っていて楽しめるのと、登り区間が長いのでハイクアップで暑くなった時にちょうど良い気温。
コース上に設置された看板には登山者に向けたタメになることが書いてあります。
ただしいきなり「LESSON2」で1が見つけられなかった。
しばらくは小さな起伏を超えながら緩やかに高度を上げていきます。
沢筋の登山道ですが踏み跡もしっかりしていて歩きやすく迷うことはないでしょう。
特に見どころのないルートですが木漏れ日に照らされた雪が綺麗でした。踏まれてザクザクと音を立てる雪が小気味良く足取りを軽くしてくれます。
水量は少ないですが傍を流れる水の音も耳に心地良いです。
段々と斜度がキツくなっていきます。
兵ノ沢に到着。ここから二子山雌岳手前の尾根まで1kmの区間で400mほど高度を上げます。
普段から山を歩っている方であれば問題ないレベル。ただし初心者の方は低山だと舐めてかかると意外ときついかも…。
きつい登りの途中で出会ったわんちゃん。とても人懐っこくて癒されました。
しばらく登ると木々の隙間から秩父市街や両神山が見えます。
日本百名山に名を連ねる両神山も秩父を代表する名峰なのでぜひ登ってみてください。
標高が上がるにつれ積雪量も増してきました。
登山慣れしているN氏は特に疲れた様子もなくグングン進んでいきます。
一方駆け出しハイカーY氏はかなり疲れが見えてきました。
ほとんどが登り区間かつ休憩スポットがないのでペース配分が難しいですね。
尾根に出てからはやっと平坦な道。気持ちいい尾根歩きが楽しめます。
場所によって20cm以上積もっており、踏み跡も少ないので歩っていて楽しい!
この時期の里山は雪が降ればお手軽に雪山が楽しめるのが魅力。
本格的な雪山はまだちょっと…。という方こそぜひ雪の里山ハイキングを楽しんでもらいたいです!
いよいよ二子山の核心部である雌岳手前の急登に取り付きます。
斜面にはロープこそ張られているもののなかなかの傾斜。舐めた装備で挑むと路面状況によっては痛い目見ます。
300m程の区間で標高を100m程上げる激坂。休みながら慎重に登りましょう。
この核心部を越えれば横瀬二子山雌岳です!
横瀬二子山(雌岳)登頂、登り返して雄岳へ
午後12時23分、横瀬二子山雌岳に到着!ここまでの所要時間は約2時間でした。
雌岳は山頂を木に囲まれ眺望や見どころもないので一息整えたら雄岳を目指します。
雌岳は巻道もあるのでピークにこだわらなければスルーしてもいいですね。
雌岳から雄岳までは約10分。一度降りてから登り返しです。
ここの少し足場は道幅が狭い場所があるので注意してください。
いよいよ雄岳の登り返しに取り付きます。
距離は短いですが斜度が急なので慎重に。
午後12時42分、二子山雄岳登頂!
山頂は自体には特に見どころはありませんが、木々の隙間から秩父のシンボル「武甲山」を眼前に拝むことができる大絶景が登頂後のご褒美として待っています。
眼下には秩父市街や武甲山から削り取った石灰岩取り扱うセメント工場が見えます。
この日は天気も良く、遠く浅間山も視界に捉えることができました。
浅間山は活火山が故に現在は登ることはできませんが外輪山である黒斑山には登ることができます。
雄岳山頂からもよく見えるのですが、少し奥に進んだ岩場が最高の眺望ポイント。
ここから見る武甲山は大迫力!写真にも映えるので友人と登ったならいい写真が撮れるはず!
武甲山にはセメントの原材料となる多くの石灰岩が含まれており今もなおその採掘は続いています。
無残に削られて斜面からかわいそうだと言われる声もある一方、首都圏の建築資材として高度経済成長期以降の建設業界を支え秩父地域の経済にも潤いを与えてきました。
絶景ポイントのすぐ横は日当たりがいいのでそこで休憩。
今回はカルボナーラ、茹でて和えるだけで作れるお手軽山メシです。
焼いたり煮たりと使い勝手がいいフライパンは山メシに最適。
\登山にオススメの超軽量フライパンはこれ/
景色とご飯を楽しんだので下山します。
今回はピストンコースなので登ってきたコースを戻ります。急峻なので転ばないように慎重に降りましょう。
午後は雪が溶けてきて泥濘みもできていました。
チェーンスパイクはもちろんゲイターも装備しておいた方が安心ですね。
下山後は芦ヶ久保の氷柱と武甲温泉へ
休憩含め5時間ほどで戻ってきました。受付を済ませてあしがくぼの氷柱へと向かいます。
二子山登山ではほとんど人と会いませんでいたがこちらはこの賑わいよう。
ただし今年は暖冬の影響もあって例年ほどの迫力がないかな。
秩父には「あしがくぼの氷柱」の他に「三十槌の氷柱」「尾ノ内百景氷柱」があります。
あしがくぼの氷柱は人工氷柱ながらアクセスのしやすさのあって一番人気。
氷柱エリアでは無料の甘酒と紅茶が提供されています。
冷えた体に甘酒が沁みる。薪ストーブで暖をとりながら氷柱を眺めるという勝利の方程式。
氷柱を楽しんだら武甲温泉へ。
マイカーであれば10分ほど。氷柱期間はシャトルバスも出ているので公共交通機関ハイカーでも足を運びやすいです。
横瀬二子山に登ったまとめ
今回は奥武蔵エリアの「横瀬二子山」を歩き、冬ならではの景色を楽しむことができました。
登りがきつい区間もありますが難易度は低いので初心者の方でも挑戦できます。コンパクトな山行なので冬のちょっとした山歩きや観光と合わせた登山計画で楽しんでみてはいかがでしょうか。
以下のリンクでは秩父のシンボル武甲山に登った内容をまとめていますので、これから登られる方はぜひ参考にしてみてください。
今回の山行で使用した冬装備は以下のリンクからご確認できますので、これから道具を揃える方は参考にしてみてください。
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