2022年11月27日、奥武蔵エリアに属する「武甲山」に登ってきました。
秩父で登山をするならば、まず登って欲しいのが武甲山。
三角錐の山容はまさに秩父のシンボルであり、地元民に古くから親しみ愛されてきた山です。
一方で、無残に削られて剥き出しの山肌が痛々しくかわいそうだと言われることが多いのも事実。
そんな武甲山ですが、登山道のある南側には多くの自然が残っており、コースのバリエーションも豊富です。
今回は登山初心者におすすめの「表参道コース」や健脚者向けの「大持山周回コース」を紹介します。
- 登山初心者が実際に登ってみた感想
- オススメ登山ルートの詳細
- マイカー・公共交通機関のアクセス方法
武甲山ってどんな山?
武甲山の紹介
埼玉県秩父市と横瀬町をまたがる秩父の主峰、武甲山(ぶこうさん)。
関東百名山や花の百名山にも選定されている山で、標高は1,304mあります。
武甲山の地質は石灰岩でできており、その採掘は大正時代から繰り返されてきました。
北側の山肌が剥き出しになり、ピラミッド型の山容が特徴的な山です。

初心者でも登りやすいことから多くのハイカーが訪れる人気の山でもあります。
登山初心者が武甲山に登ってみた結論
結論から申し上げると、武甲山は登山初心者でも問題なく登れました!
武甲山は初心者でも登りやすく魅力もたくさんある反面、注意点もいくつかあるので詳しく紹介していきます。
武甲山登山詳細
武甲山・登山ルート
武甲山の登山ルートはいくつかありますが、今回は初心者でも挑戦しやすい2つのコースに絞って紹介します。
【タイム:4時間20分/距離6.5km】
一ノ鳥居から表参道コースで登頂後、同じルートを辿って下山するピストンコース。
距離も短く、登りで使ったルートを下るので道迷いすることもなく初心者に最もおすすめ。
【タイム:5時間50分/距離9.8km】
山頂まではピストンコースと同じルート。
そこから南下し、小持山・大持山・吾妻峠を周回するコースです。
距離が長いので健脚者向けですが、春にはアカヤシオやカタクリを楽しむことができます。
武甲山・小持山・大持山 / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの武甲山・小持山・大持山の活動データ | YAMAP / ヤマップ



YAMAPの活動記録も載せておくので是非ご活用ください!
アクセス方法


圏央道狭山日高ICから駐車場まで約1時間20分です。
国道299号線から生川入口を曲がり石灰工場を進んでください。
工場群を抜けると一の鳥居があり、その横に30台ほど停められる駐車場があります。
しかし、シーズン中は利用者が多く、早い時間から路駐になるので注意してください。
池袋からアクセスする場合、「西武秩父線・横瀬駅」で下車します。
登山口まで徒歩で向かう場合、1時間30分程舗装路歩きです。
池袋→西武秩父 740円
西武秩父→池袋 740円
往復運賃 1,480円
駅から一の鳥居までタクシーを使う場合は約15分、2,200円程です。
登山開始


一ノ鳥居のある駐車場から登山開始!
駐車場にはきれいなトイレがあるのでここで身支度を整えておきましょう。


駐車場から10分ほど歩くと、LOGMOG cafe&shopがあります。
(2022年6月1日から長期休業中でしたが、2023年5月に再開されたようです!)
カフェを越えるとしばらくは舗装路ですが、これが中々の急坂。
脇を流れる沢から吹く風が気持ちいいのですが、勾配が結構キツく先もまだまだ長いので無理せず慣らしながらいきましょう。


登山道を進んでいくと「不動滝」が現れます。




不動滝脇には山頂トイレ用の水が入ったペットボトルが設置されているので、余裕のある方は運んであげましょう。
ペットボトルは少し汚れているのでバックパックに入れる方はビニール袋などがあった方がいいと思います。


不動滝からさらに進むと「大杉の広場」に着きます。
大杉の周りが広場になっており、ベンチも設置されているので休憩にちょうどいいです。


ここより登り進めていくと木の根が張り出し、岩がごろつくようになります。
濡れた岩はとても滑りやすいので注意してください。
できればスニーカーではなく専用の登山靴の方が安心です。
\オススメの登山靴を紹介/






木漏れ日が作る明暗がとても綺麗。




道中にはお地蔵様などがいくつか祀られています。


登山道にある石塔は丁目石で、一丁目(一の鳥居)〜五十二丁目(御嶽神社)まであります。



数えながら登ると気持ちが楽になりますよ!
武甲山山頂




武甲山登頂しました!
武甲山御嶽神社の境内は広場になっており、トイレも併設されています。
この先にある山頂展望台は広くないのでここで休憩するのがいいでしょう。




神社の裏にある山頂展望台は秩父盆地を一望できる絶景スポットです。
ピストンコースで下山する場合
ピストンコースの場合は登った道を通って下山します。
一の鳥居までは1時間30分程で下山できます。
小持山→大持山→妻坂峠周回コース


周回コースで下山する場合は小持山、大持山方面へ向かってください。
山頂から降り始めると小持山方面と橋立登山口方面の分岐に出ます。
登りの表参道コースはたくさんの登山客で賑わっていますが、小持山、大持山の周回コースを歩っている人はほとんどいませんでした。


山頂からシラジクボまでは急な下りが続きます。


シラジクボから小持山までは登り返しの急坂です。
左の分岐に進むと、持山寺を経由して登りで使った表参道コースに出ることができます。


最初は比較的歩きやすい山道になっていますが、段々と斜度がきつくなり、道幅も狭まってきます。


場所によっては草木をかき分けながら進む場面もあります。


小持山に到着しました。
山頂は狭いので、先客がいる場合は座って休むのも難しいです。


山頂からの眺望も良くないのですが、木々の隙間から武甲山の南側を拝むことができます。
ここから次の目的地である大持山を目指すのですが、場所によっては足場が狭く危険なところがあるので慎重に進んでいきましょう。






途中、開けていて眺望が良いポイントもあるのでお見逃しなく。


大持山到着です。


山頂のすぐ下にはこんな標識がありました。


丸太の先端方向を見ると、うっすら富士山らしきものが見えました(違ったらごめんなさい)。
こういった心遣いは、山に詳しくない初心者も楽しめてありがたいです。


少し進んだところに分岐があるので、妻坂峠方面へ下ります。


しばらくは道幅も広くて気持ちの良い登山道が続きます。


妻坂峠の手前は急な下り坂になるので滑らないように注意してください。


妻坂峠到着です。
下ってきた道をそのまま直進すると武川岳に登れますが、今回は左方向に進路をとり下っていきます。


しばらく下ると横を流れる大持沢が近くなってきます。
途中には飲めそうな湧水もありました。
そのまま沢沿いを進み続け、一度林道に出た後すぐに登山道に戻り、さらに下り続けると一の鳥居です。
下山
下山中は膝がガクガクしながらもなんとか戻ることができました。
ピストンコースは下りの時間は短いですが、周回コースは所要時間が5時間以上かかるので、余裕を持った登山計画をオススメします。
周辺情報


武甲山の麓にある羊山公園では、春になると「芝桜」を楽しめます。


また、秩父には温泉施設がいくつかあるので疲れを取るためにも何処か立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は秩父のシンボル「武甲山」を紹介しました。
山肌を削られ続けている悲しい現実の一方で、多くの自然が楽しめる山です。
4月中旬から5月初旬にかけては、小持山山頂の「アカヤシオ」や、麓の「シバザクラ」などの花も魅力的。
花の開花時期に合わせて登山計画を立ててみてはいかがでしょうか。
また、今回登った武甲山は、「両神山」「三峰山」と合わせて秩父三山と呼ばれています。
以下ではそちらに登った際の記事をまとめていますのであわせて読んでみてください。




その他にも、初心者〜中級者が登れる山を探したい!という方に、こちらの本がおすすめです。
関東周辺の山が厳選されているので、次に登る山探しがとても楽になります。
アクセスに関しては情報が少ない印象です。
当ブログではなるべく詳しく解説しているのであわせて活用していただけたらと思います。
コメント