【奥武蔵】50mの鎖場・男坂に挑戦!伊豆ヶ岳から子ノ権現へ縦走

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2024年1月27日、埼玉県飯能市にある「伊豆ヶ岳」を歩ってきました。

伊豆ヶ岳ってどんな山…?

関東百名山に選定されており奥武蔵で屈指の人気を誇る伊豆ヶ岳。アクセスも良いことから年間を通して多くの登山客が訪れます。伊豆ヶ岳といえば長大な鎖が架けられた50m級の鎖場・男坂。現在は通行自粛となっていますが多くの方がこの鎖場を求めて登りにくる伊豆ヶ岳のシンボルです。

今回は正丸駅を起点に伊豆ヶ岳から子ノ権現へと縦走し、吾野駅へと降りる定番コースをご紹介します。

また、細心の注意を払って男坂にも挑戦してきたので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

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アクセス方法や駐車場、周辺施設の情報もわかりやすくまとめました!

目次

伊豆ヶ岳に登った結論

伊豆ヶ岳 男坂
”伊豆ヶ岳のシンボル男坂”

結論から申し上げると、伊豆ヶ岳は登山初級者の僕でも登ることができました。

魅力
  • 長大な鎖が架けられた恐怖の鎖場・男坂
  • 広葉樹が多く新緑や紅葉が楽しめる
  • 子ノ権現や浅見茶屋などふらっと立ち寄れる観光スポットも多数
注意点
  • 鎖場(男坂)は落石多発により自己責任
  • 縦走コースは健脚向き

伊豆ヶ岳から子ノ権現へと続く縦走コースには登山道を彩る美しい広葉樹や足腰祈願の子ノ権現天龍寺、老舗茶屋で頂くグルメなど見どころ満載です。

ただし男坂は落石の多さから現在は通行自粛となっています。安全の観点からできれば迂回路を取りたいですが、登る場合は自分や周囲の方が怪我しないように細心の注意を払いましょう。

伊豆ヶ岳のアクセス方法、駐車場は?

車のアクセス情報
伊豆ヶ岳 駐車場
”西武スマイルパーク正丸駅前”

車でアクセスする場合は正丸駅前のコインパーキングが利用できます。

ただし人気の山とあって休日は早い時間に埋まってしまうので注意してください。

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満車の場合は隣駅の芦ヶ久保第二駐車場(無料)の利用がおすすめ。道の駅なので土産施設や食堂も併設されており登山後に気軽に立ち寄れるのも魅力です。

◆西武スマイルパーク正丸駅前
住所:埼玉県飯能市坂元1652-1
駐車台数:約10台
駐車券発券時間:5時〜24時
料金: 24時間500円、48時間1000円
備考:トイレ有、駐車時に発券した券をダッシュボードの見やすい場所に置いておく方式

公共交通機関のアクセス情報

『池袋駅』からアクセスする場合
池袋→飯能→正丸
運賃:700円/所要時間:1時間30分

正丸駅には自動販売機以外利用できる売店などがありません。

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昼食等は必ず事前に準備しておきましょう。

2024年3月3日、正丸駅前に「SHOMARU OASIS SHOP 山小屋」がオープンしました。

飲食屋売店に加え、更衣スペースや休憩スペースなどが利用できます。

≫ 詳細はこちらからご確認ください。

伊豆ヶ岳の登山詳細

伊豆ヶ岳 登山ルート

伊豆ヶ岳のオススメ登山ルート

主要コース標準CT距離
正丸駅〜吾野駅縦走コース6時間40分12.2km
正丸駅発着周回コース4時間06分7.6km

今回歩ったのは正丸駅を起点に伊豆ヶ岳→子ノ権現→吾野駅まで縦走するロングコース。危険箇所は少ないですが途中急登もありますので健脚向けです。

体力に自信のない方は正丸峠を経由して伊豆ヶ岳登頂後、大蔵山コースで周回するルート(破線)が距離もコンパクトなのでおすすめです。

子ノ権現まで縦走した後は、子ノ権現天龍寺で足腰祈願をしたり、浅見茶屋という昭和7年創業のうどん&甘味処のお店で下山後のご褒美をいただくのが定番となっています。

”浅見茶屋さんのX(Twitter)”
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浅見茶屋さんの営業日や提供メニューはX(Twitter)で発信されているので要チェック。2024年2月現在は水不足の影響で「木金土のみの営業」となっています。

春を感じる山歩き、伊豆ヶ岳から子ノ権現を継なぐコース / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの子ノ山伊豆ヶ岳五輪山(埼玉県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
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YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください!

正奥武蔵のランドマーク伊豆ヶ岳へ

午前8時13分、西武秩父線正丸駅へ降り立ちました。

奥武蔵の山は西武秩父線からアクセスしやすいのでマイカーでも縦走路を歩きやすいのが魅力です。

今回起点となる正丸駅、自販機とトイレがありますのでここで身支度を整えておきましょう。

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売店などはないので食料は必ず事前に準備しておくように。2024年3月3日より売店施設となる「山小屋」がオープンしました。

”正丸峠、伊豆ヶ岳方面へ”
”斜めに設置された階段”

改札から向かって右手に進路を取ると平衡感覚の狂いそうな斜め階段、ここを降りてから30分ほど舗装路歩きで登山口を目指します。

脇には沢が流れており水の落ちる音が耳に心地いいです。

寒桜などの花が登山道を彩り2月でも意外と見どころには欠きません。

ミツマタも多く見られましたが開花はもう少し先ですね。

ミツマタの開花時期は3月〜4月。黄色く繊細な花弁が球体を描くように付いておりその見た目からポップコーンと称されることも。

“左折するとショートカットできます”

しばらく歩くと登山道の分岐に出ました、直進すると正丸峠経由で伊豆ヶ岳へと尾根歩きが楽しめるコース。

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今回は距離が短い大蔵山コースへ。

\過去に正丸峠経由で登った記事はこちらから/

登山道に入ると先ほどまでとは打って変わって奥武蔵らしい杉林歩き。

沢沿いの登山道を歩きながら少しずつ高度を上げていきます。

途中道が荒れていて踏み跡が不明瞭な箇所もあるのでピンクテープを頼りに進みます。

急登を越えると現れたのが飯能の山ではお馴染みの「山は甘くない!!」看板。

さらに急登を登り切ると正丸峠経由のコース(関東ふれあいの道)と合流します。

伊豆ヶ岳のシンボル男坂に挑戦

五輪山と呼ばれるピークを越えた先にあるのが伊豆ヶ岳のシンボル的存在「男坂」です。

男坂は落石の多さから現在は通行自粛になっています。怪我をしない、またさせないように最大限の注意を払いあくまでも自己責任で登るように。心配な方は迂回路もあるのでご安心を。

伊豆ヶ岳の男坂

50m級の鎖場は難易度こそそこまで高くないですが、その距離感や迫力から登りごたえ抜群。

間近で見ると坂よりも「壁」に近い印象を受けました。

鎖はしっかりしていてホールドやスタンスも十分にあるのでそこまで苦労せずに登れます。

ただし、鎖場では両手で鎖を掴み全体重を預けてしまうと鎖に体が振られて大変危険なので3点支持を基本に慎重に登りましょう。

3点支持とは両手、両足の4点でしっかりと岩や鎖を保持した状態から、どこか1点を動かすことを指します。岩場では基本となる動きなので覚えておくと何かと役に立ちます。

季節にもよりますが鎖が冷たいので手袋があると安心です。

男坂で滑落以上に注意しなければならないのが落石、前後に人がいる場合はその動きにも注意しながら登りましょう。場合によってはヘルメットがあると安心ですね。

\軽量で通気性の良い登山用ヘルメットはこちら/

下を見るとこんな感じです。登るほど斜度は緩やかになってきますが、過去には滑落事故も起きているので最後まで気を抜かず慎重に登りましょう。

鎖場を越えても気が抜けません。正面の岩を登っていきます。

鎖場、岩場を乗り越えた場所からは奥武蔵の山々が見渡せる絶景。

同じく奥武蔵で人気の「武甲山」も見えていますね。

伊豆ヶ岳登頂、子ノ権現へ縦走開始

午前9時40分、伊豆ヶ岳登頂!ここまでの所要時間は約1時間30分でした。

山頂は一部眺望が開けていて遠くスカイツリーまで見渡すことができます。

広い山頂なのでグループ登山でも休憩しやすいですね。

山頂を楽しんだらいくつかのピークを超えながら子ノ権現を目指す縦走の始まりです。

古御岳(こみたけ)は特に眺望もないのですが東家とベンチが設置されているので休憩には最適。

古御岳からは緩やかなアップダウンを繰り返す気持ちの良い登山道。

高畑山も特に見どころがないのでスルーして先を目指します。

高畑山を越えると開けた場所に出ました。電線の通っていない送電鉄塔が印象的な場所です。

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鉄塔があると下から覗きたくなりますよね。

悪魔の実。今年もそろそろ花粉の季節がやってきますね。

天目指峠へ到着。ここから先はかなりきつ〜いアップダウンが待っています。

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天目指峠の標高が約490mに対して子ノ権現は約640m。しかもアップダウンが多いので標高差以上に大変なんですよね。

ひたすら登っては降りての繰り返し。

危険箇所はないのですがとにかくきつい。

何度も最後かな?と騙されながら繰り返すこと3、4回。愛宕山が出たら急登は終わりです。

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愛宕山のお社が見えたら子ノ権現まではもう一息!

山は甘くない!の看板。

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朝見た時よりも心に響きました…。

愛宕山を降りたら子ノ権現(子ノ山)はすぐそこ。山頂手前は陽当たりがよく人気の休憩ポイントです。

”梅の花”

あたりには早くも春を感じられる花々が咲いていました。

”福寿草”

スプリングエフェメラル(春植物)の福寿草も蕾を開かせ始めていました。

スプリングエフェメラルとは「春の儚い命」という意味。まだ他の植物が目覚めていない早春に花を咲かせる植物の総称です。夏から秋には枯れて地下で養分を蓄え、来年の春に向けて一年の大半を地中で地下茎(ちかけい)や球根の姿で過ごしています。

このコースでかなり印象的な巨大な手のオブジェ。

足腰祈願、子ノ権現天龍寺

午前11時59分、子ノ権現に到着。

巨大なわらじや下駄のオブジェが印象的。足腰守護の信仰のシンボルになっています。

わらじの着いた絵馬が特徴的でした。

蝋梅などが咲き境内を彩っています。

参拝が済んだら下山開始、葛折りの坂を降りていきます。

しばらく歩くと舗装路に出ました。

お目当ての浅見茶屋に到着。

しかし12時半の時点で約20組待ち…。2時間近くかかりそうだったので今回は諦めました。

浅見茶屋から吾野駅までは約3km。沢沿いの舗装路をゆるゆると歩っていきます。

吾野駅へ到着。

伊豆ヶ岳に登ったまとめ

今回は奥武蔵エリアの「伊豆ヶ岳」を歩き、一足早い春の訪れを感じれた良い山行となりました。

伊豆ヶ岳自体は大したことないのですが、そこから子ノ権現を継なぐ縦走路は歩きごたえ抜群。

危険箇所も男坂ぐらいで、迂回路もあるので初心者の方にも最適です。ただ男坂は登りごたえもあってスリルと達成感を味わえるので入念な準備のうえ臨んでみてはいかがでしょうか。

以下のリンクでは男坂ほどの距離はありませんが恐怖の鎖場が楽しめる乾徳山の山行をまとめていますのでそちらも是非ご覧ください。

今回の山行で使用した冬装備は以下のリンクからご確認できますので、これから道具を揃える方は参考にしてみてください。

\今回使用した道具はこちら/

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この記事を書いた人

1994年生まれ。
埼玉県秩父市在住。
自然溢れる秩父で趣味の「釣り」「キャンプ」「登山」など一年中アウトドアを楽しんでおります。
秩父周辺で楽しめるアウトドアの紹介や、お気に入りのギアレビューなどをお送りするコンテンツになっております。
皆様のアウトドアライフの参考になれるような記事作成を目指していきます。

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