2023年2月26日、奥秩父山塊の「四阿屋山」に登ってきました。
この時期の四阿屋山といえば「早春の花」が楽しめる山として多くの人が足を運ぶ人気の山です。
春といえば桜や梅が代表的ですが、今回の目当ては「セツブンソウ」。
さらに中腹には「蝋梅」や「福寿草」が咲き誇る、春を先取る山歩きを紹介します。
- 登山初心者が実際に登ってみた感想
- オススメ登山ルートの詳細
- マイカー・公共交通機関のアクセス方法
四阿屋山ってどんなところ?
四阿屋山の紹介

四阿屋山は埼玉県秩父郡小鹿野町にある標高771mの山です。
麓には日本一の節分草園、中腹には福寿草園や蝋梅園など、まさに花に囲まれた登山が楽しめます。
初心者向けに整備されたハイキングコースや、難易度の高い鎖場に挑戦できる上級者コースなどバリエーションにも富んでいます。
初心者が四阿屋山に登ってみた結論
四阿屋山は登山初心者でも登ることができました!
四阿屋山はコースタイムや距離が短いので初心者でも挑戦しやすい山です。
しかし、山頂直下には道幅の狭い鎖場があるので油断は禁物。
特につつじ新道から登るコースは上級者向けの鎖場があるので初心者の登頂は控えておきましょう。
四阿屋山登山詳細
四阿屋山登山ルート
「薬師の湯」を起点に、初心者でも挑戦しやすく、かつ登りごたえもある「鳥居山コース」で山頂を目指します。
登頂後は「福寿草園」を経由して「桜本コース」から降りる周回ルートです。
- 薬師の湯 9:27
↓ - 四阿屋山山頂 10:56
↓ - 福寿草園 12:50
↓ - 薬師の湯 13:37
↓ - 節分草園(車で移動)
タイム:4時間10分(休憩1時間10分)/距離:6.1km
四阿屋山 / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの四阿屋山(埼玉県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください!
四阿屋山へのアクセス方法
関越自動車道花園ICから約1時間の道のりです。
「道の駅両神温泉薬師の湯」には駐車場はもちろん、24時間利用可能なトイレや自動販売機が設置されています。
さらに温泉も利用できるので、下山後は登山の汗を流して帰ることができます。
池袋からアクセスする場合、「西武秩父線・西武秩父駅」で下車します。
下車後は「小鹿野町営バス・西武秩父駅線」に乗り換え「薬師の湯」で降車です。
池袋→西武秩父 790円
西武秩父→薬師の湯 500円
往復運賃 2,580円
町営バスは交通系ICが利用できないので現金を用意しておきましょう。
西武秩父駅→薬師の湯(平日/土日祝共通) | ||
西武秩父駅 | 町役場 | 薬師の湯 |
08:20 | 08:55 | 09:09 |
10:20 | 10:55 | 11:09 |
– | 13:00 | 13:14 |
14:35 | 15:10 | 15:24 |
16:55 | 17:30 | 17:44 |
19:15 | 19:50 | 20:04 |
薬師の湯→西武秩父駅(平日/土日祝共通) | ||
薬師の湯 | 町役場 | 西武秩父駅 |
07:19 | 07:33 | 08:08 |
09:19 | 09:33 | 10:08 |
12:18 | 12:32 | – |
13:15 | 13:29 | 14:04 |
15:45 | 15:59 | 16:34 |
18:15 | 18:29 | 10:04 |
町営バス(西武秩父駅⇆薬師の湯)の時刻表を作成しましたので参考にしてください。
薬師の湯から登山開始


薬師の湯に車を停め、いざ四阿屋山へ!まずは鳥居山コース登山口を目指します。


薬師の湯から左に進路をとるとすぐに両神神社里宮にでます。


両神神社を抜けると舗装路歩き。
路傍には見頃を迎えた福寿草園ののぼりがたくさん出ていました。


道の駅から10分程で登山口に到着しました。
友好之林と書かれた中国感満載の門をくぐり抜けます。


両神の町並みを一望できる展望台「観景亭」、埼玉県山西省友好記念館の一部として作られました。


記念館は埼玉県と中国山西省との友好県省締結10周年を記念して1992年にオープンした建物です。
山西省の歴史、自然、文化等を紹介する施設でしたが、2020年をもって閉館。
建物は公営全天候型クライミング施設「クライミングパーク神怡舘(しんいかん)」として使用されています。


友好之林から登山道へ、ここからは山道になるので登山靴や最低限の行動食を用意しておきましょう。


登山道はきれいに整備されているので初心者の方でも安心して歩くことができます。


登山道には標識があり踏み跡も明確なので迷うこともなさそうです。
アップダウンも緩やかなので、ゆっくりと体を慣らしながら登っていきます。


森林浴が気持ち良い。
ただし春の花の時期は花粉の時期。花粉症の方は薬必携です。


鉄塔のある眺望の開けた場所に出ました。
正面には秩父のクレイジーマウンテンとの呼び声高い「二子山」、左手には百名山に名を連ねる「両神山」がひょっこりと顔を覗かせています。


鉄塔を過ぎると段々と斜度がきつくなり、高度上げていくのを感じます。



体力的にはここから両神神社までが1番キツイ。


両神神社奥社に到着しました。
きれいで壮大というわけではありませんが、なんとも趣深い建物です。
お賽銭をして、この先の安全を祈願しておきましょう。


これより先は雰囲気が一変し、鎖場や岩場が現れ難易度が上がります。
道幅も狭くなるので、体力と身支度を整えておきましょう。


奥社から数分で鎖場へと差し掛かります。
難易度自体は高くないので鎖を補助的に使いながら焦らず登れば大丈夫です。





鎖は冷たいので手袋があると良いですよ。


大堤との分岐に出ました。
山頂まではあと少し、右へと進路を取ります。


最後の鎖場。山頂付近は人が行き交っているので、譲り合いながら登りましょう。
四阿屋山登頂


四阿屋山、登頂しました!ここまでの所要時間は1時間30分でした。


山頂からはギザギザ頭の両神山がよく見えます。
山頂は狭く、休む場所はありません。後から来る人に譲りながらなるべく早く後にしましょう。


下山は両神神社奥社まで同じルートを戻ります。
大堤方面はつつじ新道と呼ばれる難路なので初心者の方は使わないように。


鎖場のつづらおりは後から登ってくる方とすれ違うのが困難です。
落ちないように気をつけながら譲り合って降りましょう。


落石も多く危険だったのでヘルメットを装着。



浮石を蹴って落とさないように気をつけましょう。


両神神社奥社の分岐から中腹の「福寿草園」を目指します。
この辺りは足場も良くて歩きやすいです。




中腹の蝋梅園に出ました。
秩父で蝋梅といえば「宝登山」ですが、こちらもきれいに咲いており甘い匂いに包まれています。
蝋梅園は日当たりも良く花見もできるので休憩に最適です。



好きな場所で休めるのでレジャーシートがあると良いですね。




「福寿草」も見頃を迎えており花を楽しむ方で賑わっています。


福寿草の花言葉は「幸せを招く・永久の幸福」。
太陽に向かってグンと伸びている様が可愛らしいです。


福寿草園から道の駅に戻るには「薬師コース」が一般的ですが、今回は「桜本コース」を歩いてみました。




あまり人が通らないのか、落ち葉がふかふかのトレイルが麓まで続いています。
特に見どころなどはなく、道の駅までは30分ほどです。


舗装路まで降りてきました。
節分草園は右手方向ですが、歩きでは30分ほどかかるので今回は車で向かいます。
日本一の節分草自生地


節分草園に着きました!入場料(中学生以上300円)を払って敷地内に入ります。


楽しみにしていた節分草、思っていたよりも小さい、、



遠目に見ると花が咲いているように見えません。


節分草を見るときは姿勢を低くして花に近づくのがポイント。


ちなみにチケットに書かれているスプリングエフェメラルとは、「春の儚い命」という意味。
早春に花を咲かせ、夏まで葉をつけると後は枯れて一年の大半を地中で過ごす草花の総称です。


近くで見ると色鮮やかでとても見応えがありました。
よく見ると色や萼片の数が違うものがあるので探して見るのも面白いかもしれません。
まとめ
今回は早春の花が楽しめる「四阿屋山」を紹介しました。
距離は短いですが、鎖場もあって登りごたえがあるので初心者〜上級者まで幅広く楽しめる山です。
5月には「アカヤシオツツジ」、夏には「ハナショウブ」も楽しめますので是非足を運んでみてください。
四阿屋山がある小鹿野町では信仰深い「両神山」や「小鹿野アルプス」もオススメです。
以下の記事では実際に登った内容をまとめているので合わせて読んでみてください。




その他にも、初心者〜中級者が登れる山を探したい!という方に、こちらの本がおすすめです。
アクセスに関しての情報が少ない印象ですが、関東周辺の山が厳選されているので次に登る山探しがとても楽になります。
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