【奥武蔵】義経も見た顔振峠の絶景。越上山、ユガテを巡る登山コースを紹介

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2023年1月22日、奥武蔵山域の「顔振峠」に登ってきました。

顔振峠(かあぶりとうげ)は、源義経が追っ手から逃れて落ちのびてゆく途中、その余りの美しさに何度も振り返ってその風景を見た、という伝説によって名付けられたそうです。

今回は顔振峠から越上山(おがみやま)やユガテへ縦走するコースを歩いたので、登山ルートやアクセス方法を詳しく紹介します。

目次

顔振峠を登ってみた結論

顔振峠はその名の通り、思わず何度もかあぶってしまうほどの絶景でした。

奥武蔵を代表する「武甲山」や「伊豆ヶ岳」を始め、空気が澄んだ時は「富士山」まで見える眺望の良さが魅力です。

顔振峠を越えた後は奥武蔵らしい樹林帯歩き。そこから越上山、ユガテへと縦走すれば低山ながら歩きごたえのある登山を満喫することができます。

ただし、距離13km、CT7時間を超えたので登山初心者の方は注意が必要です。

「ちょっと不安だな…」という方に向けて、実際に歩ってみてキツく感じたポイントや要所を回避するコースも紹介します。

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トレイル自体は整備されていて歩きやすい印象。体力に自信がない人は後述するピークをスルーすれば比較的楽にいけそう。

顔振峠へアクセス

車でアクセス

車でアクセスする場合、吾野駅前のコインパーキングが利用できます。

駐車台数が10台と少ないので週末に利用する場合は注意して下さい。


公共交通機関でアクセス

電車でアクセスする場合は西武秩父線吾野駅で下車。
参考までに西武線池袋駅からの所要時間は約1時間20分です。

往路:池袋駅>飯能駅>吾野駅 
復路:東吾野>飯能駅>池袋駅
往復運賃1,240円

顔振峠・越上山・ユガテの登山詳細

顔振峠・越上山・ユガテ登山ルート

今回のルートは、吾野駅を起点に顔振峠>越上山>ユガテへと縦走し東吾野駅に降りるルートです。

写真を撮ったり休憩を長くとったので少しコースタイムが長くなっています。

越上山・大沢山・蟹穴山・茶之岳山・スカリ山・観音ヶ岳・西ユガテ・橋本山 / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの茶之岳山観音ヶ岳越上山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
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YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください!

吾野駅〜顔振峠

午前9時35分、今回の出発点となる吾野駅へと降り立ちました。

1月下旬、季節はまだまだ冬なのでこの時間でも寒さが身に染みます。

吾野駅からかつて宿場町として栄えた「吾野宿」を経て登山道入口を目指します。

登山道入口までは舗装路歩き。

30分ほどで登山口に到着しました。ここから本格的な登山道へと切り替わります。

顔振峠まで奥武蔵らしい杉林が続きます。朝日が差し込む暖かい登山道を登っていきましょう。

顔振峠までは車でアクセスすることもできます。何度か車道に出るので車に注意して下さい。

道中で出会ったモッフモフのワンちゃん。人懐っこくてとても可愛かったです。

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こういう出会いも登山の醍醐味。

顔振峠手前にしてこの絶景です。案内板があるので山に詳しくなくても山頂同定が楽しめます。

かつて源義経が何度も顔を振り返らせて見た景色だと思うとなんとも不思議な気持ちです。

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奥武蔵の波打つ山々。義経が何度も振り向いたのも納得の絶景。

平九郎茶屋が見えたら顔振峠は目と鼻の先!

顔振峠の平九郎茶屋
”顔振峠の平九郎茶屋”

午前11時4分、顔振峠に到着しました。

顔振峠にある「平九郎茶屋」では名物のそばやうどんをいただくことができます。また、かつて渋沢栄一の養子である渋沢平九郎が自刃する直前に立ち寄った茶屋なんだそうです。

もちろん顔振峠からも奥武蔵の山並みを一望することができます。

この日は運良く富士山も拝むことができました。

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こんなお手軽に富士山を拝めるなんて最高だ。

顔振峠〜越上山

顔振峠から越上山を目指します。相変わらずの奥武蔵らしさ溢れる樹林帯歩き。

顔振峠から15分ほどで諏訪神社に着きました。せっかくなのでお賽銭をして今日この後の無事を祈ります。

神社の周辺には梅が咲いてました。まだ1月下旬ですが、一足先に春の足音を感じました。

こちらはスカイツリーのビューポイントで遠くにうっすらと確認できました。意外と見どころがあって飽きません。

越上山の分岐は少し分かりにくいので見落とさないように。

分岐点から越上山まではピストンです。往復20分程度ですが急登があるので体力や時間に余裕がなければスルーしてもいいかもしれません。

越上山までの急登や岩場には注意。今回のコースでは1番の恐怖ポイントです。

途中開けた展望のいい場所もあります。

午前11時55分、越上山へ到着。山頂の眺望は全くなく渋い山でした。

越上山の山名は「拝み山」「お神山」から転じたとされ、かつては雨乞い信仰の山だったそうです。

越上山〜スカリ山

越上山からは一度分岐点に戻り、そこからユガテを目指してひたすら樹林帯を歩きます。

この辺りはトレイルがしっかりして走りやすいからかトレランをしている方達と何度もすれ違いました。

杉が伐採されて見晴らしの良い尾根道。

標識の「ユガテ」に向かって歩き続けます。

このままユガテへと向かうこともできますが少し寄り道。

ここから先は今日イチの急登。
距離も約1.5km延びるので時間や体力と相談しましょう。

午後13時40分、「スカリ山」というピークに到着。

狭い山頂ですが、180°開けた眺望が楽しまめす。秩父の山並みから日光連山、そして茨城県の筑波山まで見渡すことができる抜群の眺望です。

ベンチも設置されているので景色を楽しみながらしばし休憩。

ここまでちゃんとしたご飯休憩はなかったので結構疲れてます。

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いや、よく見ると持っている本が上下逆だ…。どうやら小ボケをする体力はまだ残っているらしい。

今日はチーズハンバーグとレトルトご飯を湯煎しようと思っていたのですがプチハプニング。明らかに持ってきたクッカーよりもサイズがでかい。

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入れ!と念じながら(半ば強引に)押し込んだら入った。

なんとかご飯ができました。見た目はアレだけど、味は美味しかったです。

スカリ山〜ユガテ

午後2時45分、1時間ほど休憩をとったのでいよいよユガテへと向かいます。

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国道299や西武秩父線を利用される方なら看板とかに書いてある「ユガテ」ってなんだろうと思ったことがある方も少なくないはず。今日やっとその謎が解明される!

この時期は陽が傾くのが早い。でも西日が差し込んで輝くトレイルって綺麗で良いですよね。

神々しい光に導かれるように、謎の地ユガテへと向かいます。

午後3時34分、ユガテに到着しました。

ユガテとは、埼玉県飯能市にある標高290mの山上集落でした。春には梅や山桜、スミレ、カタクリなどの花々が咲き、その景色から桃源郷と称されます。また、登山マンガ「ヤマノススメ」にも登場していることから、聖地巡礼としてファンが訪れることも。

今回訪れたのは1月下旬。残念ながら花が咲き乱れる桃源郷といった感じではありませんでした。

まだまだ冬の様相ですが、スイセンやロウバイが咲いていたり、少しだけ春の訪れを感じられました。

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ユガテに来るなら、花の季節がオススメ!

ユガテ〜東吾野駅

ユガテから西川木楽会の施設を抜け、東吾野駅へ向かいます。

道中の橋本山は見晴らし台になっています。

見えるのは奥武蔵の景色。夕日に輝く山並みがとても綺麗でした。

暗くなる前にダッシュで下山。なんとか陽のあるうちに降りて来られました。

おっしゃる通りです…。

お疲れ様でした、東吾野駅到着です。

まとめ

今回は「顔振峠」を紹介しました。

奥秩父らしい渋い山かなと思ったのですが、予想に反して見どころが多く楽しめました。

名前の通り思わず振り返ってしまうほどの絶景も一見の価値ありです。

以下のリンクでは、顔振峠以外に過去に登った奥武蔵の登山内容をまとめていますのでそちらもご覧ください。

その他にも、初心者〜中級者が登れる山を探したい!という方に、こちらの本がおすすめです。関東周辺の山が厳選されているので次に登る山探しがとても楽になります。

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この記事を書いた人

1994年生まれ。
埼玉県秩父市在住。
自然溢れる秩父で趣味の「釣り」「キャンプ」「登山」など一年中アウトドアを楽しんでおります。
秩父周辺で楽しめるアウトドアの紹介や、お気に入りのギアレビューなどをお送りするコンテンツになっております。
皆様のアウトドアライフの参考になれるような記事作成を目指していきます。

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