2022年12月28日、奥武蔵エリアの「伊豆ヶ岳」に登ってきました。
今回は正丸駅から吾野駅へと抜ける人気の縦走コースを紹介します。
- 登山初心者が実際に登ってみた感想
- オススメ登山ルートの詳細
- マイカー・公共交通機関のアクセス方法
伊豆ヶ岳ってどんな山?
伊豆ヶ岳
伊豆ヶ岳は埼玉県飯能市にある標高851mの山です。
奥武蔵で屈指の人気を誇る山で、一年を通して登ることができるので四季折々の景色や素晴らしい眺望を堪能することができます。
さらに、コースのバリエーションが豊富でハイカーのレベルに合わせたコース設定が可能なので、初心者でも安心して登ることができます。
また西武秩父線の駅からアクセスがいいのも魅力の一つです。
登ってみた結論
伊豆ヶ岳は登山初心者の僕でも登ることができました。
登ってみて感じた注意点は、
登山道は整備されていて歩きやすいのですが、総距離が約14kmありますので日頃全く運動してない方はキツく感じると思います。
初心者にオススメな短時間で行ける周回コースも紹介するので安心して読み進めてください。
伊豆ヶ岳 登山詳細
今回の登山ルート
今回の登山ルートは、正丸駅から登り始める縦走コースです。
正丸駅→正丸峠→伊豆ヶ岳→子ノ権現→吾野駅を巡るコースなので、見どころ盛り沢山で歩きごたえのあるコースになっています。
体力やスケジュールに余裕がない方には、伊豆ヶ岳登頂後に沢沿いの登山道を降りて正丸駅に戻る周回コースがオススメです。
コース | 主要区間 | コースタイム |
---|---|---|
周回コース | 正丸駅→正丸峠→小高山→大蔵山→五輪山→伊豆ヶ岳→五輪山→正丸駅 | 3時間45分 |
縦走コース | 正丸駅→正丸峠→小高山→大蔵山→五輪山→伊豆ヶ岳→古御岳→高畑山→天目指峠→愛宕山→子ノ権現→吾野駅 | 5時間15分 |
アクセス方法
![](https://chichibuoutdoorblog.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_3460_jpg.jpg)
アクセス方法は西武線を利用して電車、または車でのアクセスが一般的です。
電車でアクセスする場合は西武秩父線・正丸駅で下車になります。
所要時間の目安は西武線池袋駅から約1時間30分です。
車でアクセスする場合は正丸駅に有料駐車場があります。
利用方法は発券機で駐車券を購入し、車のダッシュボードに置いておく方式になっています。
ただし、駐車可能台数は20台程しかなく、僕が行った時は8時頃で既に満車でした。
近くに駐車場はないので隣駅にある芦ヶ久保第二駐車場に停めさせてもらい、そこから西武線を利用して正丸駅まで行きました。
利用方法 | 料金 | TOTAL |
---|---|---|
正丸駅駐車場(行き) | 24時間/500円 | 680円 |
吾野駅→正丸駅(帰り) | 180円 | |
芦ヶ久保駅→正丸駅(行き) | 178円 | 420円 |
吾野駅→芦ヶ久保駅(帰り) | 242円 |
駐車場利用は自己責任でお願いします。
また、駅に1番近い芦ヶ久保第一駐車場は長時間の利用禁止ですので注意してください。
登山開始
正丸駅の改札を出たら右手にある階段を降りて舗装路を登っていきます。
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20分程歩くと一つ目の登山口分岐が出てきます。
大蔵山コースは伊豆ヶ岳のショートカットになり、周回コースの下山でも使用します。
今回のルートは正丸峠を経由するのでそのまま直進します。
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分岐を超えてすぐに正丸峠コースの登山口があるのでそこから登山道に入ります。
ここから正丸峠までは20分程です。
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途中沢を横切る場所もあります。
水量は大したことないのですが冬場や増水時は注意してください。
できれば防水のトレッキングシューズがあると安心です。
参考までに僕が使用しているトレッキングシューズの記事を載せておきます。
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橋もありますが決壊しているので注意してください。
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最後の階段は斜度がきつくて大変ですがここを乗り越えれば正丸峠です。
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正丸峠に到着しました。
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正丸峠からの眺望は開けていて遠くには東京の高層ビル群が見えます。
峠には奥村茶屋があるので、時間に余裕があれば是非立ち寄ってみてください。
奥村茶屋の詳細はこちら。
![](https://chichibuoutdoorblog.com/wp-content/uploads/2023/01/20221218-_MG_5478.jpg)
正丸峠を越えるとしばらくは歩きやすい尾根歩きになります。
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丸太階段が崩落しているところもあるので注意してください。
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伊豆ヶ岳に続くピークの一つである五輪山。
山頂が広場のようになっており、ここを通過すると50mの鎖場がある男坂が立ち塞がります。
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男坂はトラロープが張られ通行禁止的な感じになっています。
しかしあくまで通行自粛のようなので登られる方は自己責任で。
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僕が登った時もたくさんの人で賑わっていましたが前後に人がいるときは落石に注意してください。
男坂を越えたらすぐ伊豆ヶ岳山頂です。
伊豆ヶ岳登頂
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伊豆ヶ岳登頂です。
山頂までの所要時間は1時間30分程でした。
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山頂はそれなりに広いのでグループ登山でも荷物を広げて休むことが可能です。
僕が登ったのは12月中旬でしたが、日陰では一部凍結している場所もありました。
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山頂付近は一部眺望が開けており、遠くにはスカイツリーも確認できました。
周回ルートで下山
ここから周回ルートで下山する場合は、一度引き返して五輪山を過ぎた先から右手の支尾根に入り、坂道を下って最後は沢沿いの登山道を歩いて下山します。
正丸駅までの所要時間は1時間程です。
伊豆ヶ岳→子ノ権現縦走ルート
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伊豆ヶ岳山頂の奥側から下り、天目指峠に向かいます。
天目指峠まではアップダウンを繰り返しながらいくつかのピークを越えていきます。
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伊豆ヶ岳山頂を降りてから丸太階段を登り返すと古御岳山頂にでます。
山頂には東屋があるので少し休憩してから次のピークを目指すこともできます。
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この辺りは歩きやすいですが眺望はありません。
落ち葉のふかふかトレイルを楽しみましょう。
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次のピークの小高山に到着しました。
ここにはベンチがいくつか設置されていました。
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登山道の横には歩きやすそうな林道がありますが、工事車両用なので進入しないようにしましょう。
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天目指峠に出ました。
一度アスファルトを超えて再び登山道に戻ります。
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ここから急な登りを繰り返しながら子ノ権現を目指します。
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30分程のキツイ登りを乗り越えたら最後のピークになる愛宕山に到着します。
ここを降りるとすぐ子ノ権現があります。
子ノ権現天龍寺
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子ノ権現に到着しました。
ここまで約3時間30分の道のりでした。
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足腰守護にご利益があるとされており、多くのハイカーやスポーツ選手も参拝に訪れています。
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本堂の裏手から階段を登ると奥の院や鐘撞堂があります。
さらに奥には東京スカイツリー眺望所があり、天気がいいとスカイツリーが見えます。
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僕が登った時は空気が澄んでいてよく見えました。
ここまでにも何回か見えましたが、スカイツリー眺望所だけあり1番はっきりと見ることができました。
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山門の仁王像を拝んで子ノ権現を後にします。
ここから吾野駅までは1時間30分程でした。
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下山途中には人気スポットの浅見茶屋があります。
自家製うどんや田楽が人気のようですが、僕が行ったときは休業日でした。
営業日やメニューに関してはTwitterから確認できますのでこちらからどうぞ。
下山
お疲れ様でした。
下山後は近くに温泉施設やカフェもあるので時間に余裕があれば行ってみてください。
まとめ
奥武蔵の名峰・伊豆ヶ岳についてのまとめでした。
アクセスの良さやコースの選択肢も多いことから初心者の方でも安心して楽しめる山でした。
しかし、所要時間が長いことや男坂などの危険箇所もあることから、状況によって難易度が変わります。
チャレンジされる方は、十分な装備を揃えた上で無理のないような計画をオススメします。
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