2023年2月12日、奥武蔵エリアの「城峯山」に登ってきました。
2日前に観測された雪の影響で、秩父の山々もうっすらと雪化粧。
この時期に雪が積もると、近所の低山でもお手軽に雪山を楽しむことができます。
本来であれば山頂付近まで車で行くことができる山ですが、雪が積もるとそうはいきません。
今回は麓から山頂を周回する「南尾根コース」を歩いてきたので紹介します。
- 登山初心者が実際に登ってみた感想
- オススメ登山ルートの詳細
- マイカー・公共交通機関のアクセス方法
城峯山ってどんなところ?
城峯山の紹介
城峯山は埼玉県秩父市、秩父郡皆野町と児玉郡神川町の境界にある標高1,037.7mの山です。
山頂には一等三角点と電波塔があり、電波塔の一部が展望台となっています。
展望台に登ると360°見渡すことができる大パノラマが登頂のご褒美として待っています。
さらに、城峯山は平将門伝説が色濃く残る地でもあります。
1000年以上の歴史を持つ城峯神社や、18m級の鎖場「将門の隠岩」なども見どころも盛り沢山です。
初心者が城峯山に登ってみた結論
城峯山は登山初心者でも登ることができました!
体力度 | 難易度 | オススメ度 |
---|---|---|
- 山頂展望台からの大パノラマ
- 歴史的な見どころが盛りだくさん
- 交通の便が悪い
- コースタイムは約6時間
- 将門の隠れ岩は上級者向け
城峯山は危険箇所も少なく、初心者でも挑戦しやすい山です。
しかし、コースタイムが6時間程かかり、山頂に近づくにつれ山の風情が色濃くなります。
初心者向け低山と油断せずに、最低限の装備や服装を整えて余裕を持ったスケジュールで臨みましょう。
城峯山登山詳細
城峯山登山ルート
「石間交流学習館」裏の「中郷登山口」から山頂を目指す「南尾根コース」です。
登頂後は「城峯神社」を経由して「表参道コース」から降りるルートになります。
- 水車小屋10:03
- 展望岩10:57
- 城峯山13:02
- 天狗岩14:26
- 男衾登山口15:46
- 水車小屋16:30
タイム:6時間27分/距離:10.4km
城峯山・天狗岩 / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの城峯山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください!
城峯山へのアクセス方法
関越自動車道花園ICから約1時間です。
県道37号線から万年橋を右折して県道363号線(石間下吉田線)に入ります。
集落沿いの道をしばらく走ると「水車小屋駐車場」があるのでそこに停めさせてもらいました。
池袋からアクセスする場合、「西武秩父線・西武秩父駅」で下車します。
下車後は「西武観光バス・吉田元気村行き」に乗り換え「万年橋」で降車です。
池袋→西武秩父 790円
西武秩父→万年橋 610円
往復運賃 約3,000円
バスの本数が少なく、万年橋から登山口まで約1時間舗装路を歩かなければなりません。
西武秩父→万年橋 (往路) | 西武秩父 | 秩父駅 | 万年橋 |
平日 | 09:05 | 09:12 | 09:51 |
12:40 | 12:47 | 13:29 | |
16:05 | 16:12 | 16:51 | |
17:00 | 17:07 | 17:49 | |
18:30 | 18:37 | 19:19 | |
土日祝 | 09:00 | 09:07 | 09:46 |
10:00 | 10:07 | 10:46 | |
13:10 | 13:17 | 13:59 | |
15:40 | 15:47 | 16:29 |
万年橋→西武秩父 (復路) | 万年橋 | 秩父駅 | 西武秩父 |
平日 | 07:09 | 07:49 | 08:04 |
09:15 | 09:55 | 10:10 | |
10:22 | 11:01 | 11:16 | |
17:22 | 18:01 | 18:16 | |
18:29 | 19:08 | 19:23 | |
土日祝 | 07:14 | 07:54 | 08:09 |
10:19 | 10:58 | 11:13 | |
11:17 | 11:56 | 12:11 | |
14:34 | 15:13 | 15:28 | |
17:09 | 17:48 | 18:03 |
西武秩父駅⇆万年橋間の時刻表を作成しました。
実際に「アクセスで利用できる時間帯は太字」にしてあるので参考までに。
バス停と中郷登山口は徒歩で往復2時間近くかかります。
登山の時間と合わせるとタイトなスケジュールになりますので注意してください。
時刻表は2023年2月に作成したものになりますので必ず最新情報の確認をお願いします。
水車小屋から登山開始
水車小屋前の駐車場に車を停め、いざ城峯山へ!
まずは中郷登山口を目指します。
石間交流学習館を過ぎると登山口へ向かう分岐に出ますので、左の坂を登っていきます。
主要道路から少し外れると雪が結構残ってました。
低山といえど日陰や山頂は寒いので、体温調節ができるよう重ね着(レイヤリング)していきましょう。
中郷登山口に到着。
勾配は緩やかですが、山頂まではほとんど登りが続きます。
場所によっては雪が溶けてぬかるんでいました。
パンツの裾が汚れやすいので、ゲイターを装着しておくと安心です。
城峯山は基本的に杉林の中を進んでいくので、春先は花粉症の方は要注意。
僕も花粉症なので、この時期は目、鼻、飲み薬と友達です。
ここはYAMAPの地図上に「展望岩」と表示されている場所。
せっかくなので登ってみましたが、見ての通り眺望はないので期待しないように。
しばらく進むとちょっとした岩場も出てきます。
なんてことない場所ですが、雪があると恐怖感3割増しです。
足場の悪いところにはロープが設置されているので安心。
ロープは汚れているので手袋があった方が良いと思います。
登りが続くので、無理せず休憩しながら登りましょう。
休憩中に雪遊びができるのもこの時期の魅力です。
雪を見ると雪だるまを作りたくなる性分です。
下りは雪で足を取られることがありました。
この日は使わずにすみましたが、念の為チェーンスパイクがあると安心です。
\オススメのチェーンスパイクはこれ/
山頂に近づくにつれ、徐々に勾配がキツくなっていきます。
雪も15cm程積もっていましたが、ゲイターをつけていたので快適に登ることができました。
\オススメのゲイターはこれ/
展望台が見えてきました、山頂までもう一息!
城峯山登頂
城峯山登頂!ここまでの所要時間は約3時間でした。
山頂展望台に登ると、そこには360°の大パノラマ!
秩父や群馬の山並みを望むことができます。
標識があるので山に詳しくない僕でも存分に楽しむことができました。
景色を楽しんだのでお昼休憩、最近のマイブームは山頂で食べる中華まんです。
メスティンで蒸すだけで簡単に作れるので是非試してみてください!
休憩が済んだら下山開始、ここから城峯神社経由で下山する場合は2時間弱の道のりです。
下山を開始してすぐに天狗岩の分岐に出ます。
分岐から数分で天狗岩に到着。
狭い上に柵などもないので落ちないように注意してください。
将門の隠岩に挑戦!
天狗岩のすぐ下には「将門の隠岩」と呼ばれる鎖場があります。
名前の通り、平将門が敗走の際この岩窟に隠れたことが由来だそう。
隠れ岩は約18mの鎖場を超える必要があるので初心者の方は控えておきましょう。
僕も以前訪れた時はリタイアしてしまったのでリベンジマッチ!
装備と呼吸を整え登り始めます!最初は3m程の鎖です。
ここまでは簡単に登ることができますがここからが難関。
右手に見えている鎖に進路を移します。
振り返ると友人が下から応援してくれていました。
ここまでくればあと少し!焦らず慎重に登りましょう。
隠岩登頂!人が一人入れるぐらいの岩窟です。
ここに平将門が隠れていたと考えるとなんともシュールですが、当人は必死だったのでしょう。
登ったのは良いけど、下りの方が怖かった!
1000年以上の歴史ある城峯神社
将門の隠岩を後にして数分で城峯神社に到着。
この地で討ち死にした平将門ら一族を鎮めるために置かれた神社だと伝えられています。
境内を抜け、「表参道コース」で下山します。
こちらのコースは参拝者向けに整備されており歩きやすくなっています。
登山者の目印となるポンプ場。
コース内に第一、第二ポンプ場があります。
一部狭い場所もありますが、参拝道なので柵などが整備されていて安心。
登山道から民家脇を抜けると男衾登山口にでます。
登山口から駐車場までは40分程の舗装路歩きになります。
駐車場の向かいには「天恋の水」と呼ばれる水場があります、手や汚れた道具を洗えるのでありがたいです。
飲用する場合は煮沸後とのことなので、登山前に汲んでから休憩で沸かして使うのも良さそうですね。
まとめ
以上、南尾根コースから城峯山に登ったまとめでした。
城峰山は初心者でも登りやすい登山コースです。
しかし、アクセス方法によってはタイトなスケジュールになってしまいます。
体力や時間に余裕がない場合は表参道コースから登るのもオススメです。
山頂からの展望はもちろん、城峯神社や将門の隠岩など歴史を感じられる見どころもあるのでぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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