日光白根山、丸沼高原ロープウェイから関東以北最高峰の山へ登る

日光白根山登山

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2024年8月9日、関東以北最高峰「日光白根山」を歩ってきました。

日光白根山ってどんな山…?

日光白根山の標高は2,578m。関東を含む北側に日光白根山より高い山がないことから「関東以北最高峰の山」と称されています。麓の丸沼高原からロープウェイが運行し、標高2,000m地点まで一気にアプローチできるため、手軽に登れる日本百名山として人気の山です。

今回紹介するのは丸沼高原▶︎日光白根山▶︎前白根山▶︎五色山と外輪山をぐるっと周るやや健脚向けのコース。

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アクセス方法や駐車場、下山後の温泉情報もまとめているのでぜひ最後までご覧ください。

目次

日光白根山に登った結論、難易度は?

結論から言わせていただくと、控えめに言って最高‼︎ 抜群の眺望、美しい苔の森、青く輝く五色沼などどこを切り取っても最高の景色でした!

山頂駅から日光白根山の往復は入門コースとして紹介されておら難易度は高くありませんが、きついアップダウンやザレ場歩きがあるため最低限の登山スキルが必要です。

体力度難易度オススメ度
”今回紹介するコース”
魅力
  • 整備された登山道は初心者も安心
  • 森林限界を超えた山頂からの眺望は絶景
  • コバルトブルーの五色沼、弥陀ヶ池などの美しい湖沼
注意点
  • 外輪山の周回はやや健脚向け
  • 急登やザレ場など足に負担のかかるコース

美しい森の中、整備された登山道を歩く

日光白根山は日光国立公園の特別保護指定地区に指定されています。すぐれた景観や、豊富な高山植物、美しい森など見どころ富んでおり登山者を飽きさせません。

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人気の山とあって登山道は比較的整備されており、初心者でも安心して歩くことができます!

山頂は360度のパノラマビュー

樹林帯を突破すると標高2,450mあたりで森林限界へ。あたりを囲っていた高木が消え、視界がパーっと一気に開けます。

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きつい登りを超えてきた苦労が報われる極上の景色。達成感もひとしおです。

コバルトブルーの五色沼、弥陀ヶ池などの美しい湖沼

日光白根山の山頂付近にはいくつかの沼湖が点在しています。日の当たる角度によってエメラルドのような輝きを放つとても神秘的な場所です。日光白根山山頂からも見ることができますが、湖のほとりを歩ったり、前白根山まで周回して白根山とセットで眺めたりするのがオススメです。

山頂から先は特にアップダウンが多くなります。時間や体力に余裕を持った行動計画を立てましょう。

外輪山の周回は獲得標高1,000m超え

”日光白根山を下り外輪山をまわる”

今回歩ったコースは、外輪山である前白根山、五色山を周回するコースです。気持ちの良い稜線歩きが楽しめるコースですが、ご覧の通り山々を上り下りする必要があり体力が求められます。コースタイムも長くなるので無理のない範囲で歩ってみてください。

一般的な目安として標高差が1,200m以上は上級者向きの山、600m以下であれば初心者でも登りやすいとされています。その中間は初、中級向けとされていますが、コンディションや路面によっても変わるので参考程度に。

日光白根山のアクセス、駐車場

車でアクセスする場合

車のアクセス情報はこちら
”第一駐車場は広くて安心”

丸沼高原の駐車場が無料で利用できます。
▶︎関越自動車道「沼田IC」から約50分
▶︎日光宇都宮道路「清滝IC」から約60分

◆丸沼高原スキー場駐車場
〒378-0414
群馬県利根郡片品村東小川
駐車台数:約2400台
料金:無料
備考:トイレ、更衣室あり

登山など長時間利用する場合は「第1駐車場」を利用しましょう。広くて更衣室付きのトイレもあるので余裕を持って準備することができます。

公共交通機関でアクセスする場合

公共交通機関のアクセス情報はこちら

▶︎上越新幹線 上毛高原駅下車→バス鎌田行き80分→路線バス20分
▶︎JR上越線 沼田駅下車→バス鎌田行き60分→路線バス20分
▶︎東武本線・東武日光駅下車→路線バス80分→湯元温泉から路線バス40分(6月3日~10月29日)。

関越交通路線バス

東武路線バス

日光白根山の登山詳細

日光白根山のオススメ登山ルート

“コンパクトに周回する場合は破線ルートへ”
日光白根山の主要コースタイム距離
日光白根山往復4:246.2km
五色沼・弥陀ヶ池周回5:288.4km
前白根・五色山周回(5:33)(10.5km)
金精峠・日光白根山周回7:529.9km
湯元温泉・日光白根山周回8:4311.8km
”YAMAPのモデルコースより引用”

日光白根山はコースバリエーションも豊富なので初心者から上級者まで楽しむことができます。金精峠や湯元からアプローチするルートもありますがコースタイムや距離が長く中〜上級者向けです。

ロープウェイが運行している丸沼高原発着のルートが最もポピュラーで、山頂駅から日光白根山の往復は登山初心者の方に最もおすすめのコース。余裕があれば五色沼のほとりを歩くルートや、今回紹介する外輪山を周回するルートへ足を伸ばすといろいろな景色が楽しめます。

YAMAPの活動記録はこちら

ロープウェイで登る日光白根山⛰️ / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの前白根山日光白根山五色山(栃木県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
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今回のルートはYAMAPのモデルコースがありません。僕の活動記録を載せておきますので是非ご活用ください!

ロープウェイで山頂駅へアプローチ

”丸沼高原第一駐車場”

2024年8月9日、朝4時半に地元秩父を立ち、丸沼高原へとやって参りました。ロープウェイでアプローチできる人気の百名山とあって、平日のロープウェイ運行開始時間前にもかかわらず続々と登山客が集ってきます。

冬季はゲレンデとして運営しているので、駐車場には更衣室付きのトイレが完備されている徹底振り。支度を済ませていざロープウェイ乗り場のあるセンターステーションへ。

1Fにはイートインスペースを併設した売店をはじめ、モンベルなどのアウトドア用品も販売しています。2Fに上がるとチケット売り場があり、券売機が設置されているので往復分のチケットを入手しましょう。

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その前に登山届けを提出するコーナーがあるので必ず提出するように。用紙とペンが用意されており特に準備するものはありません。

チケットを持ってロープウェイ乗り場へ。1グループ1台で乗れるようなので感染症対策もバッチリです。

センターステーションから乗車時間15分ほどで山頂駅のある標高2,000m地点へ。

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ロープウェイからは日光白根山の噴火によるせき止め湖が見えます。景色を堪能しながら一気に標高を獲得できるのがこのコースの醍醐味!

ロープウェイのはるか先には雲に覆われた日光白根山が聳えています。

標高2,000mの天空テラスから日光白根山へ

山頂駅に降りると「天空のカフェ」や「天空の足湯」など天空と名を冠する場所へ。

二荒山(ふたあらやま)神社の鳥居を抜けた先が登山口。手前には神社があるのでお賽銭とお参りを済ませておきます。

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PayPayで払えるお賽銭初めて見たかも。御朱印が欲しい方は「山頂レストラン・しらね」または「センターステーション」で販売しているそうです。

門を開けていざ登山道へ!ここから日光白根山までは3.4kmの道のりです。

登山道に入ると美しい苔の森が広がっています。

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足元にフォーカスするとそこには様々な苔が密集した小さな大自然。

白根山の登りは眺望のない樹林帯歩きが続きます。

こんな時はキノコ探しがおすすめ。

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多種多様なキノコがあって時間を忘れて探してしまいます。その分きつい登りの時間も短く感じる…かも。

そしてきつい登りをゼェゼェ言いながらながら登っていると、傍を物凄いスピードで動く影が…。

オコジョだ!!

僕の声に反応して前後を歩く登山客の足が止まる。

なんだこの可愛い生き物。そして動きが素早すぎて写真で捉えるのが思ってたよりも難しい…。

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ずっと見たかったからマジで嬉しかった!!動きは速かったけど、何回も顔を覗かせてくてました。

オコジョの神ファンサのせいでだいぶ時間を取られてしまいましたが、緩んだ気を引き締めて先を目指します。

樹林帯をしばらく登り続けると、あたりが明るくなるのを感じます。

どうやら山林限界を突破したようです、あたりを囲んでいた高木がなくなり一気に視界がひらけます。

なんだここ、気持ち良過ぎるだろ…。

思わず漏れかけた声を抑えて、意外と歩きにくい足場へと再び注意を向ける。

それにしても午後から雷予報だったので天気がもってくれてよかった。

見渡す限り、抜群の眺望。草花もたくさん咲いているのでついつい足が止まってしまいます。

山頂はあと少し、ザレ場なので「靴底全体で地面を捉えるよう」意識して登ると滑りにくくなります。

山頂付近には火口跡も。

火山活動自体は静穏状態だと考えられていますが「活火山」であることに変わりないです。事前に気象庁から発表されている火山活動情報を確認しておきましょう。

山頂はあと少し。ちょっとした岩場になっているので焦らず慎重に!

関東以北最高峰、日光白根山登頂

午前9時57分、日光白根山登頂!山頂駅からここまでの所要時間はおおよそ1時間30分でした。

ついさっきまで晴れていたのが嘘のようにガスってきた。

山頂付近からは五色沼が見えます。奥に連なるピークが前白根山や五色山などの外輪山。

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これから五色沼奥に見えている外輪山をぐるーっとまわっていきます!

前白根山を目指すため、一度標高を下げなければなりません。

少し進むとザレ場。ここも足を取られやすいので注意。

この辺りは高山植物の女王「コマクサ」が群生していました。

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初めて見たけど独特な形をしていて面白い。そして普段よりも明らかに高い山にきたということを再認識。

振り返るとマルバタケブキなどの花畑と青空のコントラストがいい感じ。

下りではしばらく五色沼が見えていますが、陽の当たる角度によってその色が変わりとても神秘的です。

本当に綺麗すぎておんなじような写真を何枚も撮ってしまう。写真が好きな方はコースタイムが長くなる可能性を考慮しておく必要がありそうですね。

急斜面を降りた先に避難小屋が見えてきました。

避難小屋を直進すると五色沼、右の斜面を登ると前白根山へ。

前白根山に行きたいので右折、きつい急登へと取り付きます。

稜線に出ました!気持ちいいけど天気が残念。

ちょうどガスとの境目、いつ押し寄せてきてもおかしくないな。

肝心の白根山方面は…

残念!ガスってます…。

前白根山からのぞむ日光白根山

ガスはどんどん濃くなって山頂が全く見えなくなってしまいました。

ただガスの動きが速いので、しばらく粘ってみると少しずつだけどガスが取れてきた!

しばらく待っていると…。キターッ!

なんとか白根山と五色沼のセットを見ることができました。

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この景色が見たくてわざわざここまでまわってきたんです。本当に一瞬だけだったからタイミングがよかった!

まじで綺麗過ぎる、最高の景色。

お目当ての景色も拝めたのであとは気持ちいい稜線歩きを楽しみながら戻ります。

午前11時13分、前白根山へ到着。残念ながら眺望は得られませんでしたが、この辺りもコマクサの群生地となっているようで、終わりかけでしたがその姿を拝むことができました。

続いて五色山へ向かいます。

稜線からは五色沼のほとりを歩き人が見えます。前白根山まではちょっときつそうだなと感じる方は五色沼のほとりを歩って戻るコースもよさそうです。

五色山!五色山を超えると笹ゾーンへ突入。この辺りの熊感が強くてかなり怖かった。

念の為、笛をピーピー鳴らしながら恐る恐る進みます。

いつ出てきてもおかしくないだろこれ。熊っぽいう◯ちもたくさんあるし時々獣臭が漂ってくる…。

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後日YAMAPの活動記録を見てたら付近で熊の目撃情報ありました!

笹ゾーンを抜けてしばらく降ると、五色沼のほとりに出ました。

山奥にこんな場所があるなんてとても神秘的。

ほとりで一息ついたらもう一つの水辺、弥陀ヶ池(みだがいけ)へ。

あとはロープウェイ、平沼高原の案内に従って下るのみ。

午後は曇天で森の中は真っ暗でした。

天空のカフェに戻ってからご褒美の白根バーガー。ちょっとお高いけど美味しいのでぜひ!そしてセンターステーション2Fには「座禅温泉」が併設されているので登山の疲れと汚れを落として無事帰路につきました。

まとめ

今回は日本百名山の「日光白根山」を歩き、気持ちのいい山行が楽しめました。

難易度自体は初級者から中級者向けといった感じで、多少山に慣れていれば安心して登れる山でした。春から夏にかけては美しい苔の森と森林限界に広がる抜群の眺望、季節が進んで秋になれば紅葉も見応え抜群だと思います。

以下の記事では、同じく日本百名山に数えられている「大菩薩嶺」に登った内容をまとめています。コースバリエーションが豊富で、こちらも初心者から経験者まで楽しめる山なのでぜひ参考にしてください。

\今回使用した道具はこちら/

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この記事を書いた人

1994年生まれ。
埼玉県秩父市在住。
自然溢れる秩父で趣味の「釣り」「キャンプ」「登山」など一年中アウトドアを楽しんでおります。
秩父周辺で楽しめるアウトドアの紹介や、お気に入りのギアレビューなどをお送りするコンテンツになっております。
皆様のアウトドアライフの参考になれるような記事作成を目指していきます。

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