2024年4月20日、東京都奥多摩エリアに位置する「御前山」を歩ってきました。
御前山ってどんな山…?
大岳山、三頭山とともに奥多摩三山の一峰。「カタクリの自生地」として春には多くの登山客が訪れる花の百名山でもあります。
今回は「奥多摩湖」を起点に境橋へと降りる定番コース。カタクリをはじめとした春の花が登山道を彩る春爛漫の山行となりました。
アクセス方法や駐車場、下山後の温泉情報もまとめているのでぜひ最後までご覧ください。
御前山に登った結論、難易度は?
結論から申し上げると、御前山は登山初級者の僕でも登ることができました。
- 山頂付近はカタクリの自生地
- コースバリエーションが豊富
- 下山後は温泉も楽しもう
- 奥多摩屈指の急登
- 縦走ルートは健脚向き
4月下旬〜5月上旬にかけて咲くカタクリの花が足元をピンク色に彩ります。新緑や紅葉など一年を通して楽しめる山です。
眺望がいい山ではないので、新緑や紅葉、花の開花時期に訪れると御前山の魅力を存分に味わえるはずです。
奥多摩湖から御前山にかけて続く登りは奥多摩屈指の急登と呼ばれており、初心者にはかなりきついので注意が必要。コースバリエーションが豊富なので体力に合わせた選択ができますが、いずれもそれなりの距離と時間を要します。
御前山のアクセス、駐車場情報
車のアクセス情報
車でアクセスする場合は奥多摩湖周辺の駐車場が利用できます。
◆水と緑のふれあい館駐車場
〒198-0223
東京都西多摩郡奥多摩町原5番地
駐車台数:65台
料金:無料
備考:レストランやトイレも併設
\水と緑のふれあい館詳細はこちら/
公共交通機関のアクセス情報
奥多摩駅から奥多摩湖方面のバスでアクセスできます。
JR青梅線奥多摩駅下車→西東京バス「奥多摩湖」「鴨沢西」「丹波」「小菅の湯」「峰谷」「留浦」行きのいずれかのバスに乗車→奥多摩湖停留所下車
運賃:360円/所要時間:15分
日野原方面のバスは川苔山に行く方が利用するので間違えないように。
\奥多摩・御岳山エリアのバス時刻表はこちら/
御前山の登山詳細
御前山のオススメ登山ルート
御前山の主要コース | タイム | 距離 |
---|---|---|
奥多摩湖~御前山往復コース | 5:40 | 8.8km |
奥多摩湖~境橋縦走コース | 6:00 | 10.7km |
奥多摩湖~奥多摩駅縦走コース | 7:21 | 11.0km |
今回歩ったのは境橋までの縦走コース。往復コースの方が距離は短いですが奥多摩湖〜惣岳山の急登を下りで使わなければなりません。境橋までの下山ルートはほとんどが舗装路歩きなので特別な登山技術がなくても歩くことができます。
公共交通機関ハイカーの方であれば奥多摩湖まで直接降りる縦走コースが一番人気です。
いずれも奥多摩湖が起点になるので、御前山登頂後に時間や体力と相談して歩くといいと思います。
御前山⛰️カタクリ揺れる花の百名山🌸 / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの指沢山・御前山・惣岳山(東京都西多摩郡檜原村)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください!
御前山周辺の温泉情報
御前山登山後に立ち寄る温泉として定番なのは以下の2つ。
施設 | 料金 | 営業時間 |
---|---|---|
もえぎの湯 | ・大人 950円 ・小学生 550円 | 4月〜11月 10:00~20:00 12月~3月 10:00~19:00 定休日:月曜日 (月曜日が祝日の場合は翌日) |
つるつる温泉 | ・大人 960円 ・小学生 480円 | 10:00~20:00(最終受付19:00) 定休日:毎月第三火曜日 (火曜日が祝日の場合翌水曜日が休館、除外日あり) |
詳細は下記リンクから公式ホームページにてご確認ください。
奥多摩湖〜サス沢山
午前10時21分、起点となる奥多摩湖に車を停めて登山スタート。
まずは小河内ダム堤体を渡り対岸の登山口を目指します。観光地なのでこの辺りは結構賑わっていますね。
新緑に萌える山々が奥多摩湖に映えます。登山ルートを彩るツツジも綺麗で春を感じる気持ちのいい陽気でした。
駐車場から10分ほどで登山口に到着。ここから先はしばらく急登が続きます。
木の根や岩が張り出しているポイントが続くので滑らないように注意して登りましょう。
御前山までの登山道は眺望が期待できません。
時折緑の中に映える色を見つけながらひたすら高度を上げていきます。
サス沢山〜惣岳山
午前11時30分、一つ目のピークとなるサス沢山に到着。ここまでほとんど眺望がありませんでしたが、ここは展望台になっており唯一の展望ポイント。
目の前に広がる奥多摩湖をはじめ、奥多摩の山々が広がります。
右の戸倉山から奥多摩山域の中ボス的存在「鷹ノ巣山」へと続く尾根が続いています。
サス沢山を超えると再びきつい登り。サス沢山〜惣岳山までの区間は大ブナ尾根と呼ばれる奥多摩屈指の急登で、トレーニングにはもってこいですがかなりきつい区間です。
とはいえずっど急登が続くわけではなく、なだらかな道や岩場など変化に富んだ登山道になっています。
途中このような看板を見かけるようになると、カタクリの花がぽつりぽつりと姿を表します。
春の妖精カタクリ、とても可憐で儚げな花です。
あたり一面に群生しているというわけではなく、足元にひっそりと咲いているので踏まないように気をつけながら優しく見守ってあげましょう。
登りが結構ハードなのでこまめに休憩を挟みながら登ります。
セブンで買ったこのお菓子、とても美味しいですが口の中の水分を持ってかれる系なので行動食には向いてなかった…。
ポケモンのナゾノクサのような草はコバイケイソウ。
綺麗に群生していますが毒があるそうです。
こちらも毒草のハシリドコロ。
カタクリの他にもたくさんの花が咲きはじめていてまさに春爛漫といった雰囲気でした。
惣岳山〜御前山
午後12時38分、惣岳山へ到着。ここまでの所要時間は約2時間。
ベンチもありますが惣岳山まで来れば御前山は目と花のさきなので一休みして山頂を目指します。
ネット越しですが、山頂手前が一番の群生地になっていました。
御前山〜境橋バス停
午後1時4分、御前山登頂。ここまでの所要時間は2時間20分でした。
山頂はそこそこ広くベンチも設置されていますが、ハイシーズンは混雑しているのでシートがあると安心。
道中のコンビニで調達した秩父餅とコーヒーで乾杯。
1時間ほど休憩したので下山開始。
山頂からはピストンや奥多摩駅まで縦走するコースがあります。今回は境橋バス停へ降りるルートを選択。
途中にある御前山避難小屋。中は綺麗に清掃されていました。
こちらの下山ルートにもカタクリがちらほら咲いています。
場所によっては群生しているので見応えあり。身を低くして見るのがカタクリを楽しむコツです。
標識は奥多摩駅を目指しておりましょう。
滝は登山道の崩落で現在は近づくことができないようです。
下りの所要時間は約2時間。そのうちの半分が舗装路歩きになります。
危険箇所はなく歩きやすいですが、舗装路歩きが苦手な方はピストンの方がいいかもしれません。
それでも新緑や、
春の花が登山道を彩ります。
約2時間でバス停のある境橋へと到着。
到着時間ドンピシャでバスが来てくれました。大体1時間に1、2本あるので安心ですね。
車でアクセスすることがほとんどなのでバスを使うのはなんだか新鮮。
マイカー登山の方でもバス停に降りれば縦走コースが楽しめるので参考にしてみてください。
数分で奥多摩湖に戻ってきました。奥多摩むかし道を使って徒歩で戻ることもできますがまあまあな距離があるのでバスの方がおすすめです。
まとめ
今回は奥多摩エリアの「御前山」を歩き、春ならではの景色を楽しむことができました。
技術的難易度は高くありませんが、登りがきつい区間があるのでそれなりに体力がある方向けの山です。
眺望はあまり期待できませんが、カタクリや新緑、紅葉など見応えがあるのでお目当ての時期に合わせた山行をおすすめします。
以下のリンクでは同じく奥多摩三山に名を連ねる「三頭山」「大岳山」に登った記事をまとめていますので、これから登られる方はぜひ参考にしてみてください。
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