武甲山、新緑萌える秩父の主峰、健脚向けの大持小持登山コースを歩く

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2024年5月1日、埼玉県の奥武蔵エリアに位置する「武甲山」を歩ってきました。

武甲山ってどんな山…?

埼玉県秩父市と横瀬町にまたがる山で、標高は1,304m。秩父市街のどこからでも見える三角錐の山容が特徴的で、古くから地元民に親しみ愛されてきた秩父のシンボル的な山です。

“採掘で削り取られた山肌”

武甲山にはセメントの原材料となる多くの石灰岩が含まれており今もなおその採掘は続いています。「無残に削られた斜面がかわいそうだ」と言われる声もある一方、首都圏の建築資材として秩父地域の経済にも潤いを与えてきた山なのです。

今回紹介するのは一ノ鳥居を起点に武甲山から小持山、大持山を周回するコース。

健脚向けですが、武甲山〜小持山、大持山へと移りゆく景色を堪能できるコースです。

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アクセス方法や駐車場、下山後の温泉情報もまとめているのでぜひ最後までご覧ください。

目次

武甲山(大持山、小持山)に登った結論、難易度は?

結論から申し上げると、武甲山は登山初級者でも登ることができました。

コースによって登山初心者〜経験者まで十分楽しむことができる山です。

魅力
  • 新緑やアカヤシオなど見どころが豊富
  • 下山後は秩父観光を楽しもう
注意点
  • 大持小持登山コースは健脚向き
  • 駅から登山口は1時間半ほど舗装路歩き

春の花が楽しめる花の百名山

“羊山公園の芝桜の丘”

4月中旬から5月上旬に見頃を迎える芝桜。一面に広がるピンクの絨毯の背後に武甲山がそびえる様子は秩父を代表する景観です。武甲山に登った後はぜひ足を運んでみてください。

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アカヤシオやカタクリなど春の花が楽しめる花の百名山でもあります。

≫ 芝桜開花状況(秩父観光協会公式サイト)

大持小持コースは健脚向け

“小持山の登り返し”

武甲山の登山難易度自体は高くありませんが、小持山、大持山へ縦走する場合はアップダウンが激しく健脚向けです。その分歩きごたえがあるので体力に自信のある方はぜひこちらのルートを歩ってみてください。

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初心者の方には表参道のピストンや持山寺跡の周回コースもおすすめ。迷ったら武甲山登頂後、とりあえず分岐のシラジクボまで降りてから時間や体力と相談するのがいいかも。

\往復コース、持山寺跡周回コースはこちらで紹介しています/

武甲山のアクセス、駐車場情報

車のアクセス情報
”一の鳥居・駐車場”

登山口に1番近い駐車場は一ノ鳥居駐車場。

◆一ノ鳥居駐車場
〒368-0072
埼玉県秩父郡横瀬町横瀬8582
駐車台数:約30台
料金:無料
備考:トイレあり

「一ノ鳥居駐車場」は早い時間に満車になってしまいます。2024年4月から一ノ鳥居手前200m程の位置に登山者用駐車場が新設されたのでそちらも利用しましょう。

公共交通機関のアクセス情報

池袋からアクセスする場合「西武秩父線・横瀬駅」で下車。
運賃:1,480円

駅から登山口までは?

▶︎徒歩:1時間30分程舗装路歩き
▶︎タクシー:約15分、2,500円程

駅から登山口までは徒歩で1時間以上かかるので注意してください。場合によってはタクシーの利用も検討するといいと思います。

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タクシーは事前予約がおすすめ。横瀬駅すぐの秩父ハイヤー専用乗り場(予約電話:0120-118-184)から予約可能。

武甲山の登山詳細

武甲山のオススメ登山ルート

武甲山の主要コースタイム距離
表参道往復コース4:396.3km
武甲山→持山寺跡周回コース4:416.4km
武甲山→大持小持周回コース6:349.5km
”YAMAPのモデルコースより引用”

今回歩ったのは大持小持周回コース。コースタイムは長くなりますが、ある程度山に慣れている方であれば問題なく歩けるレベルです。表参道とは違った景色が楽しめるので余裕があればこちらを歩ってみてください。

秩父のシンボル武甲山⛰️ / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの大持山武甲山小持山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
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YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください!

武甲山周辺の温泉情報

武甲山周辺の温泉は以下の2つ。

施設料金営業時間
武甲温泉・大人(中学生以上)
平日 700円
土日祝 900円
・子供(3歳以上)
平日 400円
土日祝 500円
10:00〜21:00
祭の湯・大人(中学生以上)
平日 1,100円
土日祝日 1,380円
・子供(3歳以上)
平日 700円
土日祝日 800円
10:00〜22:00
”武甲温泉/祭の湯比較表”

臨時休業等ありますので、最新情報は下記リンクからご確認ください。

≫ 武甲温泉公式HPはこちら
≫ 祭の湯公式HPはこちら

武甲山駐車場〜武甲山

午前10時49分、起点となる武甲山登山駐車場から登山スタート。

以前は一ノ鳥居駐車場だけでしたが、2024年4月から駐車場が増設されました。

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満車で停められないことが多かったのでありがたい!

新設された駐車場から一ノ鳥居は200mほど。

鳥居と狛オオカミがお出迎え。前日の雨でしっとりとした雰囲気がどこか幻想的でした。

”武甲山観光トイレ”

駐車場には綺麗なトイレがあるのでここで身支度を整えておきましょう。

脇を流れるのは生川(うぶがわ)。時折涼しい風が吹き抜け、せせらぎが耳に心地いい。

”武甲山の丁目石”

一ノ鳥居から始まる丁目石。山頂の御嶽神社が五十二丁目なので、初めて登るときなんかはいい目安になります。

新緑に包まれた気持ちいい登山道。

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個人的にはこの辺りの舗装路が急勾配で一番きつい。

登山道には橋が架けられていたりと整備が行き届いています。

鳥居から40分ほどで不動滝に到着。ここには山頂トイレ用の水がペットボトルに汲まれているので余裕のある方は持っていってあげましょう。

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僕は2L×2本が限界だった…。

不動滝を越えると水場はなくなり、単調な杉林の登りが続きます。

登山道には所々にお地蔵さんなどが祀られています。

古くから秩父の人に親しまれてきた山であり、今もなおその信仰の面影を感じます。

登山開始から1時間半ほどで大杉の広場に到着。ここまで来ると山頂までは残り1/3程度です。

苔むした岩や木がまるでジブリの世界のよう。そして山頂に近づくにつれ木々の隙間から光が差し込み、あたりが段々と明るくなってきます。

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陽の光が石灰岩の山肌に反射してより一層明るく感じる。そう感じたら山頂はすぐそこ。

武甲山〜小持山、大持山へ縦走

午後1時13分、武甲山御嶽神社へ到着!休憩を長めにとったのもあり所要時間は2時間ちょっとでした。

神社へのお参りと山頂トイレ用の水補給を済ませて展望台のある山頂を目指します。

武甲山登頂!山頂展望台は抜群の眺望。ここまで眺望がなかったので、視界がパッと開ける感じが気持ちいい。

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武甲山は登りが単調な分、登頂後の達成感もひとしお。

秩父盆地を見下ろすと芝桜の丘がうっすらとピンク色に染まっているのが印象的でした。

景色を楽しんだのでご飯休憩!山頂は狭いのでベンチや東家が設置されている神社周辺の方が休憩しやすいです。

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エバニューのgubigubiで至福のコーヒータイム。槌目模様がカッコよくて最近のお気に入り。

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人知れず咲くニリンソウやスミレ。派手な花ではないですが儚げで綺麗でした。

残念ながらカタクリは見頃を過ぎてました。

休憩を終えたら縦走ルートへ向かいます。

山頂からシラジクボまでは傾斜がきつい下りなので気をつけてください。

こちらのルートは登りで使った表参道とは植生が異なり、バイケイソウの群生があたり一面に広がっています。

南向きの斜面なので日当たりも良く気持ちがいい。北側の削られた山肌のイメージが強いので、反対側にはこれだけ自然が残っていることを知らない人も多そうですね。

”シラジクボ”

一気に200m以上標高を下げやっと鞍部に到着。ここから小持山までは急な登り返しが始まります。

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体力的に厳しければ左に行くと短い周回コースで降りられます。

最初は気持ちのいい尾根歩き。

そしてすぐに登り返し。

途中道が狭かったり、

藪漕ぎに近い場所も。

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時間にすると1時間程度だけどとにかく登りが大変…。

アカヤシオ咲く小持山

午後3時21分、小持山に到着!小持山山頂は知る人ぞ知るアカヤシオの名所。

しかし、お目当てのアカヤシオは残念ながら見頃を過ぎ散っていました。

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少し来るのが遅かった…。年にもよりますが4月下旬ぐらいが良さそう。

小持山山頂からの眺望はよくないですが、先ほどまで歩っていた武甲山の南側斜面が見渡せます。

秩父市街からはこちら側がこんなに綺麗に見えることはないのでここまできた人の特権です。

関東百名山、大持山へ

小持山から大持山へ縦走するルートは一部岩場があるので注意してください。

大持山の手前にある絶景ポイント雨乞岩両神山や奥武蔵の山々が見渡せます。

写真映えスポットですが、絶壁になっているので苦手な方は注意。

午後4時24分、大持山に到着。ここの山頂も特に何もないのでスルー。

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というか休憩時間を長く取りすぎてスケジュールがタイトになってきた。

大持山を超えて分岐に到着。右に行くとウノタワを経て名郷へ降りられます。今回は周回なので左へ。

分岐から妻坂峠を経て一ノ鳥居を目指します。下りは急勾配な場所があるので慎重に。

まとめ

今回は奥武蔵エリアの「武甲山」を歩き、春ならではの景色を楽しむことができました。

過去に登ったことのある山ですが、季節ごとに表情が異なり何度登っても楽しいオススメの山です。

難易度は高くありませんが、大持小持周回コースはそれなりに体力がある方向け。コースバリエーションが豊富なので、体力や時間に合ったコースで登ってみてください。

以下の記事では武甲山のすぐ近くにある横瀬二子山に登った内容をまとめています。マイナーな低山ですが、知る人ぞ知る武甲山の隠れビュースポット。直接登るのとはまた違った楽しみ方ができるのでこちらもぜひ参考にしてみて下さい。

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この記事を書いた人

1994年生まれ。
埼玉県秩父市在住。
自然溢れる秩父で趣味の「釣り」「キャンプ」「登山」など一年中アウトドアを楽しんでおります。
秩父周辺で楽しめるアウトドアの紹介や、お気に入りのギアレビューなどをお送りするコンテンツになっております。
皆様のアウトドアライフの参考になれるような記事作成を目指していきます。

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