高尾山、桜舞う小仏城山へ縦走登山、花と酒で春に酔う旅

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2025年4月19日、高尾山〜小仏城山を歩ってきました。

高尾山(たかおさん)ってどんな山…?

高尾山は東京都八王子市にある山で標高は599m。年間登山者数は約300万人とも言われ、世界一の登山者数を誇ります。都心からのアクセスが良く、ケーブルカーやリフトもあるので、登山入門者から経験者まで幅広い層に人気がある山です。

奥高尾縦走路といえば高尾山〜陣馬山までのルートですが、今回は奥高尾の入門編と言われる高尾山〜小仏城山区間を紹介します。

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高尾山からステップアップしながら、桜や多彩な草花を楽しむ「花の低山ハイク」です。

目次

高尾山の登山難易度は?

今回紹介するルート

ルート:高尾山口駅▶︎高尾山▶︎小仏城山▶︎日影バス停▶︎高尾山駅
所要時間:5時間57分
歩行距離:10.7km

▶︎ 登山道は整備されており道迷いする箇所もほとんどないので技術的難易度は低め。

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ただし、城山まで歩くにはそれなりの体力や装備が必要なので注意して下さい。

体力度難易度オススメ度
”初級者視点の評価”
魅力
  • 初心者でも歩きやすい登山道
  • 高尾山〜城山区間は春のビクトリーロード
注意点
  • 高尾山より先は本格的な登山

魅力① 初心者でも歩きやすい登山道

”ルートによっては未舗装路もあり”

年間登山者数世界一を誇る高尾山。ほとんどの道が舗装されているため、登山靴でなくても気軽に登れます。

体力に自信がなければケーブルカーやリフトを利用すれば登山初心者でも安心です。

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最も初心者向けなのは「1号路」です。茶屋や売店もあり、いわゆる観光地的な楽しみ方ができます。

魅力② 高尾山〜日影林道は春のビクトリーロード

”日影林道はニリンソウの群生地”

高尾山〜城山区間は満開の桜や多彩な草花が楽しめる人気の区間。

そこから日影林道へと歩くと沢沿いに群生するニリンソウも楽しむことができます。

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春に歩けば勝利確定、まさに「ビクトリーロード」

注意点① 高尾山より先は本格的な登山

”奥高尾は初級者以上向け”

高尾山から奥高尾へ縦走するルートはいずれも本格的な登山になるため、登山靴や歩きやすいウェアなど最低限の装備が必要です。

ただし、エスケープルートが豊富で、体力や時間など状況に合わせて最寄りの登山口に下山することもできるので、初めての縦走に挑戦しやすいコースでもあります。

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登山に慣れてきた方が「もう少し距離を伸ばしてみたい!」という時のステップアップに適しています。

高尾山のアクセス、駐車場

マイカーでアクセス

中央自動車道八王子JCT経由、圏央道高尾山ICを降りて国道20号線を新宿方面に5分ほど走ります。高尾山の主要駐車場は2つです。

  • 高尾山口駅 八王子市営山麓駐車場
  • 高尾山薬王院祈祷殿駐車場

いずれも土日祝や紅葉シーズンは混雑するので早めの到着を心がけましょう。

八王子市営山麓駐車場
TEL042-661-0308
収容台数普通車 83台、大型車8台
営業時間24時間
普通車料金昼間(8時〜17時)150円/30分
夜間(17時〜8時)150円/60分
12時間最大料金(平日)800円
12時間最大料金(土日祝)1,000円
大型車料金全日350円/30分
24時間最大料金3,500円
公共交通機関でアクセス

京王線高尾山口駅からアクセスできます。駅からケーブルカー乗り場のある清滝駅までは約5分です。

高尾山の登山ルート

高尾山の主要登山ルート

高尾山の主要コースタイム距離
高尾山口駅発着 稲荷山•1号路周回3:507.0km
小仏バス停〜清滝駅縦走5:009.4km
高尾山口駅〜日影バス停縦走5:5710.7km
南高尾セブンサミッツ7:4315.6km
高尾山口駅〜陣馬高原下バス停(奥高尾縦走路)8:0016.8km
”YAMAPのモデルコースより引用”

今回のコースは高尾山口駅→高尾山(1号路)→小仏城山→日影バス停。コースタイム約6時間、総距離が約11kmでした。

アップダウンは少なく舗装路の区間も多めですが、距離がそこそこあるので初級者以上向けですが、花が見たい!たくさん歩きたい!という方にはオススメのコースになります。

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縦走コースはいずれも距離が長くなり初心者向けではないので注意してください。

YAMAPの活動記録はこちら

高尾山〜小仏城山、酒と花で春に酔う🌸 / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの高尾山城山(小仏城山)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
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YAMAPの活動記録も載せておきますので気軽にフォロー、コメントお願いします!

高尾山の登山詳細

高尾山口駅から高尾山へ

2025年4月19日8時40分、高尾山口駅。

おはようございます、taku です。本日は都民ハイカー御用達の「高尾山」へ登りにきました。

”1号路から高尾山山頂を目指す”

今回の山行は月一高尾山に登っている高尾ハイカーY氏のアテンド。細かいことは全部お任せのお気楽登山です。

高尾山まで歩った後は、小仏城山から日影バス停へ降りる計画です。

4月中旬ともなると新緑が始まり歩っているだけでも気持ちがいい季節。

高尾山なんて余裕だろ〜、と思ってたけど、1号路の登りが予想外にキツイ…。

しかも当日は30℃近い夏日で開始早々めちゃ汗かきました。

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観光客っぽい服装の人達が所々で休んでる。こっちも休みたいけど、観光客に混ざって休むのもカッコ悪いので澄まし顔で登る。

途中にある六根清浄石車。石がぐるぐると回るはずなんだけど、ピクリともせず。

六根清浄とは、仏教用語で、人間の六つの感覚器官(眼、耳、鼻、舌、身、意)を清め、心身ともに清らかにする状態を指します。「懺悔、懺悔、六根清浄」と唱えながら 一つの石車を6回、18箇所の石車を回すことで合計108となり、108つの煩悩を清浄してくれるそうです。

”シャガは見頃”

1号路の登り区間はあまり見どころはありません。強いて言えばシャガが群生しているぐらい。

途中何箇所か展望スポットもあるんですけど、今回はあいにくの霞空。

高尾山中腹には「高尾山さる園・野草園」があります。約90頭のさるが飼育されており、併設された野草園は約300種類の山野草を見ることができるそう。高尾山から縦走しないのであれば立ち寄ってみてもいいかもしれません。

高尾山名物の切り株アート。季節ごとに置かれているものが変わるらしいのですが、その作者は謎に包まれており折り紙のバンクシーとも呼ばれているそうです。

”1号路は浄心門を直進”

しばらく進むと「浄心門」と呼ばれる山門が見えてきました。直進すると1号路ですが、左右には3・4号ルートの分岐点もあるので、登山者の目印にもなっています。

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ここから薬王院の境内で神聖な場所であるという証。ほとんどの方は特に気にすることなくスルーしていきますけども。

”男坂・女坂の分岐”

浄心門を抜けてすぐ、道が二手に別れます。

左手が急な階段道のある「男坂」、右手がなだらかな上り坂の「女坂」です。

今回は初めてなのでとりあえず男坂へ。いきなり現れる急階段は全部で108段もあるそうです。

階段を登り切ると、直進するルートとは別で右手に「苦抜けの門」と言われる門があります。そこを潜って階段を越えると仏舎利塔へと続きます。

この辺りは紅葉がきれいらしいのですが、この時期は石楠花なんかも咲いていたりして中々見応えがありました。

男坂、女坂の合流地点へと出ました。ここには「ごまどころ 権現茶屋」というお茶屋さんがあります。名前の通りごまを使っただんごが有名みたいで、あまじょっぱい醤油の匂いが嗅覚を刺激してきます。

”食べ歩きも高尾山の醍醐味”

炭火で焼かれただんごは風味も良くてとても美味しい。

ちなみにだんごを頼むと目の前で串の根元を切って渡してくれます。これは「串(苦死)を切る」という意味があるとのことで、知っておくと仲間に知識マウントを取れるので一石二鳥です(ただしペア登山以上に限る)。

高尾山薬王院の山門。四天王門とも呼ばれ、持国天、増長天、広目天、多聞天という四天王がそれぞれ左右に配置されている立派な門です。

山門を入るとすぐに力強い天狗様の像がお出迎え。

”御本堂”

薬王院の境内を見渡すと過半数がカジュアルな服装の観光客。登山というよりは観光地感が強いのは否めません。

”御本社”

境内には社務所もあるので、お守りや御朱印が欲しい方はこの辺りで済ませられます。豪華絢爛な建物はもちろん、桜や椿もきれいで見所に欠きません。

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薬王院までくれば、高尾山山頂も後一息です

高尾山山頂

午前10時32分、高尾山山頂へ到着。ここまでの所要時間は2時間弱でした。

最初こそキツかったもののリフト・ケーブルカーの駅からは割となだらかでなんだかんだあっという間に感じます。

”高尾山山頂 大見晴台”

大見晴台からは富士山も見える大展望らしいのですが、この日はガスで見えませんでした。

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富士山は心の目で見るものなり

ちなみにY氏が以前撮ったものはとても綺麗に見えていました!紅葉が終わる頃にはここからダイヤモンド富士も見られるそうなのでその時期に登るのも良さそうです。

高尾山〜小仏城山

山頂の見晴台手前を右手に降りていくと、小仏城山や景信山、陣馬山などが連なる奥高尾縦走路へと続きます。

まずはY氏お気に入りの撮影スポットでパシャリ。ここまできて引き返すのがY氏定番ルートとのことですが、城山方面の桜が見たいので今回は半ば強制的に先を目指します。

先ほどまでの登山道とは打って変わって未舗装路が続きます。

高尾山山頂から10分ほどで細田屋という茶屋のあるもみじ台へ。

なめこ汁が名物のようですが、当日は暑すぎたのでスルー。冷たいそばやビールもあるので、奥高尾の縦走路はきついなという方でもここまで足を伸ばしてみるのも良さそうですね。

もみじ台から30分ほどで一丁平に到着。ここはベンチも多く、休憩スポットとして人気のようです。

春は桜の名所としても有名で、約1,000本の桜が植えられているそうですが…。

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お、お目当ての桜は…?

”無念にも散ってしまった桜”

散っとるやないけぇ…

どうやらこの辺りの見頃をわずかにすぎてしまったようで、頭上にはあまり残っていないようです。小仏城山までは残り20分程。山頂の桜に期待して先を目指します。

小仏城山〜日影林道

キターッ!!

山頂の桜は滑り込みセーフ!いや、なんなら風が吹くたびに桜吹雪がめちゃきれいでベストタイミングでした!

”山頂手前の桜はお花見スポット”
”スイセン”
”ミツバツツジ”

春の花が咲き乱れ、まさに春爛漫。最高の景色です。

山桜もいい感じの葉桜。

赤みを帯びた葉と白い花弁がきれい。

城山といえば山頂に立ち並ぶ2軒の茶屋が有名で、たくさんのハイカーで大賑わい。

せっかくなのでここまで我慢したビールをゲット!最高の花見酒といきましょう!

Y氏におでんを分けてもらって、これがビールと相性抜群!

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このセット、悪魔的だ〜!

”桜吹雪のご褒美”

ここまでくると山頂にいる人もハイカーかトレランがほとんど。それでも中にはデニムの人もいたりして、高尾山から登ってきたのかな…?

日影林道〜日影バス停

いや〜、ここまできてほんとよかった。酒も飲んだことだし、林道とはいえ気をつけながら下山開始します。

”タチツボスミレ?”
“マルバスミレ?”

日影林道は草花の宝庫。スミレをはじめとしたたくさんの花が咲いているので、すぐに足が止まってしまいます。ただ正直スミレは種類が多すぎて花の名前を覚えるのがたいへん。

マムシグサやニリンソウなど種類も豊富で見るに飽きません。

沢沿いの登山道なので3月中旬ぐらいにはハナネコノメソウなんかもみられるそうです。通年通していろいろな花が見られるのは低山の魅力ですね。

林道を抜け車道を少し進むと日影バス停です。当日は中々混んでいましたが、バスが2台体制だったのでなんとか乗ることができました。

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バスは1時間に1〜3本。さすが人気の高尾山です。

まとめ

今回は都民のオアシス「高尾山」をご紹介しました。

今までなんとなく敬遠していた山ではありますが、登ってみると歩きやすくで見どころも豊富、大満足の山行でした。正直1回の山行ではその魅力を100%楽しむのは不可能なので、何度か登って深掘りしたくなる山ですね。

高尾山自体は観光地化されているので、登山入門者の方にも間違いなくオススメの山です。奥高尾を目指す縦走路は経験者はもちろん、初心者のステップアップにも最適だと思います。

次回は陣馬山や南高尾のセブンサミッツなんかを歩いてみたいと思います。

\今回使用した山道具はこちら/

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この記事を書いた人

1994年生まれ。
埼玉県秩父市在住。
自然溢れる秩父で趣味の「釣り」「キャンプ」「登山」など一年中アウトドアを楽しんでおります。
秩父周辺で楽しめるアウトドアの紹介や、お気に入りのギアレビューなどをお送りするコンテンツになっております。
皆様のアウトドアライフの参考になれるような記事作成を目指していきます。

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