にゅう、北八ヶ岳に広がる美しい苔の森へ、白駒池ルートから日帰り登山

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2024年8月11日、北八ヶ岳に位置する「にゅう」を歩ってきました。

にゅうってどんな山…?

山梨県と長野県の八ヶ岳連峰北側にある山で標高は2352m。登山道に広がる「美しい苔の森」と「山頂の大パノラマ」が楽しめます。白駒池や天狗岳も近く、日帰りだけでなく山小屋泊やテント泊で北八ヶ岳を満喫する登山コースも人気です。

今回紹介するのは白駒池駐車場▶︎にゅう▶︎中山をぐるっと周る少し長めのコース。

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アクセス方法や駐車場もまとめているのでぜひ最後までご覧ください。

目次

にゅうに登った結論、難易度は?

白駒池駐車場からにゅうの往復は入門コースとして紹介されています。ただし今回歩った周回コースは結構キツく感じたので初心者の方は注意が必要。

体力度難易度オススメ度
”今回紹介するコース”
魅力
  • 美しい苔の森
  • 山頂からの360度パノラマビュー
  • 高見石小屋名物の揚げパン
注意点
  • 岩場や倒木、泥濘んだ地面が歩きにくい
  • 山頂は岩峰で高所感あり

美しい森の中、整備された登山道を歩く

“北八ヶ岳に広がる苔の森”

「日本三大原生林」に数えられる北八ヶ岳の森。

コメツガ、トウヒ、シラビソの原生林には519種類にも及ぶ苔が生息しており一面を覆うその様はまさに苔の絨毯モフモフに囲まれた神秘的な森は日頃の疲れも吹き飛ばし癒しの時間を与えてくれるはずです。

山頂は360度のパノラマビュー

“山頂の大パノラマ”

にゅうの山頂は360度のパノラマビュー。北八ヶ岳に属する蓼科山や天空に浮かぶ白駒池などを一望できる眺望はまさに絶景です。

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一番近い駐車場から山頂まで約2時間。そこまで苦労せずにこんな絶景を見られるなんてありがたい!

高見石小屋名物のあげパン

”高見石小屋公式サイトより引用”

北八ヶ岳の標高2,300m地点にある高見石小屋では名物の「あげパン」が販売されています。きなこ、ココア、抹茶、チーズ、黒ゴマの5種類の味からお好きな味を2つ選べるそうです。ただし繁忙日(土、日、祝日等)は全種類セットのみの販売となっています。

\休業日等事前に確認しておきましょう/

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喫茶の営業時間は10時〜14時まで。僕は事前に調べていかなかったので当日は間に合いませんでした…。

足元が不安定で滑るので捻挫に注意

白駒池周辺までは木道が整備されていますがその先は本格的な登山道。トレイルの保水性が高いので水溜りや泥濘んでる場所もたくさんあります。特に倒木や石の上はかなり滑るので注意してください。

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最低限登山靴が必要。ハイカットや防水シューズだと安心ですね。

にゅうのアクセス、駐車場

車でアクセスする場合

車のアクセス情報はこちら

白駒池駐車場が利用できます。
・中央自動車道 須玉IC-国道141号-国道299号(メルヘン街道)-白駒池駐車場-麦草峠(須玉ICから約1時間15分)
・中央自動車道 諏訪IC-ビーナスライン-国道299号(メルヘン街道)-麦草峠-白駒池駐車場(諏訪ICより約1時間)
・上信越自動車道 佐久IC-国道141号-国道299号(メルヘン街道)-白駒池駐車場-麦草峠(諏訪ICより約1時間)

白駒池駐車場
〒384-070
長野県南佐久郡佐久穂町八郡メルヘン街道
駐車台数:150台(大型バス駐車可)
料金:600円(普通車)
備考:トイレあり(50円)

紅葉シーズンなど最盛期はかなり混雑します。駐車場も早朝に満車になるので余裕を持ってアクセスしましょう。

\駐車場情報の詳細はこちらから確認できます/

公共交通機関でアクセスする場合

公共交通機関のアクセス情報はこちら

▶︎JR茅野駅→アルピコ交通・麦草峠線乗車(約70分)→ 白駒池バス停下車

▶︎JR佐久平駅→千曲バス・白駒線乗車(約90分)→白駒池バス停下車

にゅうの登山詳細

にゅうのオススメ登山ルート

にゅうの主要コースタイム距離
にゅう・白駒池往復3:025.5km
にゅう・中山周回4:218.0km
にゅう・天狗岳・中山周回8:1612.9km
”YAMAPのモデルコースより引用”

にゅうはコースバリエーションも豊富なので初心者から上級者まで楽しむことができます。ただし天狗岳や硫黄岳にアプローチするルートはコースタイムや距離が長く中〜上級者向けです。

最も初心者向けなのが白駒池からの往復コース。そこから中山へと足を伸ばせば中山展望台からの絶景や名物のあげパンが楽しめるのでこちらもおすすめです。

YAMAPの活動記録はこちら

苔の森、にゅうへ⛰️転倒、捻挫の大波乱! / taku(詳細はプロフURLからブログへ)さんの中山(長野県南佐久郡小海町)ニュウの活動データ | YAMAP / ヤマップ
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YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください!

白駒池駐車場〜にゅう

2024年8月11日、朝4時半に地元秩父を出発し、白駒池駐車場へとやって参りました。

当日は山の日ということもあり駐車場は7時半に満車。滑り込みでなんとか止めることができました。

今回は白駒池→にゅう→中山→高見石小屋を周回するコース。景色を楽しんだ後、高見石小屋名物のあげパンを食べるのが今回の目標です!

当ブログでお馴染みのA氏、K氏、そして駆け出しハイカーY氏の4人パーティーで臨みます。

にゅうといえば八ヶ岳の原生林が広がる美しい「苔の森」が有名。ジブリの世界に迷い込んだような幽玄な景色は見応え抜群です。

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これはシ○ガミ様がいるやつだ。

麓の白駒池は標高2,000mを越える湖としては国内最大級で、池全体をぐるりと囲うように木道が整備されています。

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大人の足で一周45分ほど。木道なので小さいお子さんでも安心して歩けます。

白駒池分岐を左に進むと森の中に佇む青苔荘(せいたいそう)へ。山荘は宿泊やテント泊ができるほか売店にもなっています。K氏はビールと八ヶ岳のイメージキャラクター「コケ丸」手ぬぐいを購入。

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僕はおにぎりをゲット。山頂で食べようと思ったけど白駒池を越える前に食べちゃった。

一部すれ違いにくい場所はありますが木道のおかげでスイスイ進みます。友人たちもまだまだ余裕そう。

あたりを包む苔の森。引き込まれるような美しさに度々足が止まってしまいます。

木道からは白駒池が見えます。特にきれいに見えるのは「白駒山荘前」と「青苔荘付近」です。

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事前に調べてなかったから池全体を見渡せませんでした…。

今日は全員ローカットで参戦!最近トレランシューズがブームです。これがのちに悲劇を生むことに…。

登山を始める前は苔なんて見て何が楽しいんだ?と思ってましたが、目を凝らして見てみるとそこには多種多様な苔達の世界が。どれもユニークな形で見ていて飽きません。

しばらく進むと視界が一気に開けた白駒湿原へ。ただここには特に見どころもないのでスルーですね。

木道がしっかりと整備されているのは湿原の辺りまで。その先は足元が泥濘んでいたり一本橋の上を渡ったりする場面も。降水量が多い時は川みたいになるそうです。

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濡れた木の上は特に滑るので不用意に乗らないように!

進むにつれてどんどんと雰囲気が良くなります。パッと見は同じ緑色なんだけれど、ズームしてみると全く違う形で本当に面白い。

しばらく進むと岩がゴロゴロしたところに。この辺りから山頂に向けて一気に標高を獲得していきます。

分岐には案内があるので特に道迷いするポイントもありません。にう、にゅう、ニュウなど表記がバラバラなのでそこだけ注意かな。

にゅうの登りは特に眺望もないので定番のキノコ探し。この辺は地味なキノコしかなかったけど。

にゅう〜中山

午前10時3分、にゅうに到着!ここまでの所要時間は約2時間でした。にゅうの山頂は目の前に見えている突き出た岩峰、山頂はそれほど広くないので休憩する方は手前のスペースがよさそう。

山頂からは360度のパノラマビュー!北側に先ほど歩ってきた白駒池、その向こうには八ヶ岳連峰北端に位置する「蓼科山」などが見渡せる絶景が広がっています。

さらに西側にはこれから向かう「中山」や「天狗岳」が聳えています。東西二峰からなる天狗岳、結構険しい山容をしていますが八ヶ岳連峰の中では初級者の入門の山として紹介されています。

にゅうの由来は刈り取った稲を円錐形に積み上げる稲わらの「にう」を語源とする説や、遠くから見た山の姿が「乳」に似ているなど様々です。

山頂手前で休憩を済ませて次の目的地「中山」へ。この辺りはシャクナゲがたくさん生えていました。

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そういえばシャクナゲ尾根って看板があったな。まだシャクナゲをちゃんと楽しめたことがないからいつか狙って見にいきたい。

なんて呑気なことを考えながら歩っていると前から悲鳴が!!そして悶えながらうずくまるK氏。どうやら足を捻ったようで明らかにやらかした感触があったとのこと…。

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トレランシューズの軽快さと怪我のリスクはトレードオフですね…。

引き返すにも場所は山頂付近。本人曰くいけそうとのことだったので予定通り中山経由で降りることに。

にゅうから中山までは標高差100mちょい。怪我がなければ問題ない道でも意外と段差が多く結構苦戦しました。

かなりお疲れの様子。休みながら慎重に進みます。

このあたりのキノコはカラフル!ギンリュウソウ?も初めて見れました。

途中天狗岳がチラッと見えたけど結構険しい感じですよね。あれが本当に入門の山だとは信じがたい。

しばらく歩くとやっと分岐に出ました。今回は中山方面へ向かいますが、この辺りは比較的整備されていて歩きやすい印象でした。

”にゅう”
”天狗岳”

中山手前からはにゅうがよく見えます。こう見ると結構特徴的な山ですね。

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ただ横にある天狗岳の貫禄が凄くて子天狗岳って感じ。

中山〜高見石小屋

午後0時58分、中山到着!山頂には何もないのでこの先の中山展望台へ。

吹き抜ける風が気持ちいい〜!

みんなお疲れだったので少し休憩してから記念撮影。Y氏の満面の笑みとK氏の引き攣った笑顔が対照的で面白い。

中山展望台から高見石小屋まではなが〜い下りが続きます。特に眺望もなく足場も滑るのでちょっと気を使います。

この辺りも苔の種類が豊富なので時々しゃがみ込んでみると面白いですよ。

その後も美しく、引き込まれるような深い森に癒されながら降りていきます。

高見石小屋〜白駒池駐車場

午後2時53分、高見石小屋に到着!

よーし、あげパン食べるぞ〜!っと思ったらやってない‼︎

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営業時間は14時まででした…。

高見石小屋は大部屋と個室が3部屋。登山初心者も家族連れも楽しめるので山小屋デビューに最適です。

山小屋前のスペースではテント泊をすることもできます。

テント泊の場合は予約ではなく先着順(600円/人)。詳細は高見石小屋公式サイトより。

高見石小屋のすぐ近くには白駒池を見渡せる「高見石」がありますが今回は友人が足を痛めているのでスルー。余裕のある方は是非行って見てください。

ここまで来れば道迷いする場所もないのであとは駐車場を目指すだけです。

K氏、きつそうだけどなんとか降りることができました!ちなみに痛みが引かないので後日病院に行ったらヒビが入っているとの診断でした…。

まとめ

今回は北八ヶ岳連峰に属する「にゅう」を歩き、気持ちのいい山行が楽しめました。

危険箇所はほとんどないので難易度自体は低め。ただ足場が滑るので怪我や転倒にはくれぐれも注意してください!

苔の最盛期は6月〜7月、11月ぐらいまでは楽しめます。季節が進んで秋になれば紅葉も綺麗なのでぜひ足を運んでみてください。

以下の記事では、ローカットだけど捻挫しにくいサロモンのX ULTRA4を紹介しています。ローカットの快適さと怪我しにくさを兼ね備えた万能シューズです。最初の一足目にも最適なのでぜひ読んでみてください。

\今回使用した道具はこちら/

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この記事を書いた人

1994年生まれ。
埼玉県秩父市在住。
自然溢れる秩父で趣味の「釣り」「キャンプ」「登山」など一年中アウトドアを楽しんでおります。
秩父周辺で楽しめるアウトドアの紹介や、お気に入りのギアレビューなどをお送りするコンテンツになっております。
皆様のアウトドアライフの参考になれるような記事作成を目指していきます。

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